楽器練習、やる気が出ない時のモチベーションをあげる方法【考え方】

ギター(ベース、ドラム)を練習したいけど、なんだかやる気が出ない。
でも練習しないと不安と思ってる方は沢山いらっしゃいます。
練習したくないから、何か良い方法がないかと、ネット検索やYouTubeばかりで、練習した気持ちになってしまって、結局、今日も何もしてないって、日々を重ね、「自分ってなんて情けない」と思いつつ、またその繰り返しでそんな日常にも慣れてしまっている。
先に進まないと不安に思っていながら、麻痺している自分を自覚している方もいらっしゃるでしょう。
そこで、練習したいけど、なんだかやる気が出ない時の効率よく練習する方法【考え方】をご紹介します。

この記事を読んで欲しい人
練習したいけど、やる気が出なくて困っている人。

結論からいきます。
この3つです!

基礎練習
コピー
バンド掛け持ち

既に、この3つが生活の中で日常化されいる方は、この記事は読まなくても大丈夫です。
オリジナル曲作り、バンド集客、MV・PV制作など、更にステップアップ目指してバンド活動進めてください。

そんな事、重々分かってる!何言っての??
それができないから困ってる!という方

まず、「練習したいけど、やる気が出ない理由」と「その気になれなくてついついやってしまってる事」を振り返ってみましょう。

練習したいけど、やる気が出ない理由

Psychology Todayで、音楽教師Robert H. Woody氏が、解説記事を書いています。

音楽をライフワークにしている人は、練習が内なるプレッシャーになってしまうことがあります。「スケール」「基礎ドリル」「耳コピー」「テクニカルエクササイズ」「エチュード」「レパートリー」などなど、練習のためにやらなければならないことの数々について考えてばかりいると、自分が十分にできたと思えることはありません。強迫的な練習指向は、罪悪感と怒りの感覚につながり、自身の音楽人生全体に対する不満へとつながるのです。

誰もが経験した事のありますよね。
長時間の練習で、指の腹と爪がパッカーン!割れてチョーキングするたびに激痛、左の背中(肩甲骨)が痛くても湿布も貼れない等、毎日続けたくても練習が中断するパターンです。

それでも練習して、結果
→腱鞘炎
→どんどんギターがヘタクソになっていく
→でも演奏(練習も)する
→コード弾くたびに激痛ビリビリの中、ライブをこなす
→結果、ドクターストップ

泣きますね〜〜。
(経験談)

自分を追い込んで追い込んで、練習するのが大好きな人もいますが、大抵の人は、練習することが多すぎてどこから初めていいのか分からない!
練習しても、また指や背中が痛む、腱鞘炎になっちゃうかもと思うと、練習する気持ちになれなくなるのは自然な事だと思います。

Robert H. Woody氏の言う「強迫的な練習指向は、罪悪感と怒りの感覚につながり、自身の音楽人生全体に対する不満へとつながる」からの回避は、まさに本能的な自己防衛。
そのような気持ちに覆われたくない!大好きな音楽が嫌いになりたくない!と言う思いが働いて練習することを遠ざけているのではないでしょうか?

練習したいけど、その気になれなくてついついやってしまってること

何か良い方法がないかと、ネット検索
YouTubeで検索
上達方法の本をネット購入
TV観る
ゲーム
目的もなくSNSに夢中

インプットでやった気分

何か良い方法がないかと、ネット検索
YouTubeで検索
上達方法の本をネット購入

とにかく、知りたい!欲求が溢れ出てしまって、止められない!
→YouTubeや、ネットの記事で、調べまくる。
ただ、検索がヘタクソすぎて、自分の知りたい情報が見つからず、検索しているうちに、違う記事を見て、結局何が知りたかったのか?
最初の目標は吹っ飛び、忘れてしまって、無駄な時間が消費されてしまう。

お得な情報!タダで情報がゲットできるのは、嬉しい限りですがお得な情報のインプットを繰り返し、練習した気分になっている自分がいませんか?
また、上達本を衝動買いして、届く頃には飽きてしまって、読みもしない。

インプットあるあるです。

現実逃避型

TV観る
ゲーム
目的もなくSNSに夢中

ゲームをやっている時間、TVを見てしまってる、目的なくSNSのタイムラインやハッシュダグを追いかけている。
一日のゲーム、TV、SNSの時間が、5時間だったとして、
5×365日=1825時間
1825÷24=76.041666…日

年間で76日(20.8%)もゲーム、TV、SNSの時間に費やしていることになります。

76日もあったら何しますか??

簡単です!
この消費している時間を、練習や曲作り、バンド活動に役立つ行動にすれば良いんです。
ライブ、レコーディング、MV・PV撮影、自分でフライヤー、WEBサイト作成できるのではないでしょうか?

基礎練習・コピー・バンド掛け持ちを進める理由

基礎練習

楽器を弾いていると、度々スランプに陥ります。
そんな時、自分を支えてくれるのは、基礎練習です。

どんなに練習しても上達できず辛い時、何を練習して良いかわからない時、目的を失いかけた時
基礎練習してください。

このまま、バンドを続けてて良いのか? 音楽が好きなのか?
などど、色々考える前に、
目の前の目標をこなすことで、
テンポ125で、フィンガートレーニングしてみよう!
テンポ116裏拍で、カッティングの練習しよう!
連続的なスキルを向上する事によって、達成感が湧き上がり、練習しながら次の目標ややりたい事が見えてきます。

耳コピー

例えばギターで言うと、基本のスケールを覚えたとしても、どのよう使えばソロっぽくなるのか?

コピーするだけです。

コピーの引き出しを増やして、自分の指癖にすればいいんです。それを繰り返し積み重ねて、身体の中(脳)に、入れ込んで(インプット)して、ソロパートを組み立てていくだけです。

極端かもしれませんが、ソロは指癖のデパートです。
指癖になるくらい弾けると言うことは、リラックスして無意識に頭で思ったメロディーが弾けると言うことです。

コードバッキングも、どのコードを使えば、Funkぽいサウンドになるのか、JAZZぽいのか、コピーする=インプットしましょう。
特に弦楽器は、同じ音でも弾く弦フレットで響きが違います。どの弦の何フレットで弾くかで、サウンドが変わります。

今はお亡くなりになられたハードロック/ヘヴィーメタルドラマーLOUDNESSの樋口宗孝さん*が、学校の特別講義で
「うん!ま、上手くなりたかったら、コピー!コピー!コピー!これしかないから、俺から言うことはこれだけ」って断言されてました。

バンド掛け持ち

爆速で上達した人は、ジャンルの違うバンドを複数かけ持ちしましょう。
他の人の2倍3倍練習しないと、リハに行っても恥かきますし、ライブでヘタッピだったら、嫌ですよね?
長く音楽を続けている人は、皆掛け持ちしてます。サポートミュージシャンを目指している人は特に、数バンドの掛け持ちは日常と思ってください。

また、少し恋愛と似てて、他のバンドで演奏すると、自分のメインバンドのありがたさなど見えてきます。
バンド掛け持ちすると、短い時間で曲を覚えることもできるようになります。自分を追い込む癖付けができて、いろんなプレッシャーに強くなれたり、このくらいは、この程度の力量でこなせるとか、自分データも取れます。
つまり、爆速で、経験値をあげることができるというお得な作戦ですね!

それでは具体的に、「練習したいけど、なんだかやる気が出ない時の効率よく練習する方法」をご紹介します。

基礎練習 「集中力」よりも「分散力」を重要視してみる

基礎練習
→一番やりたくない!

嫌われ者練習No.1です。

基礎練習は、「分散力」を鍛えると思って取り組む
TV観ながらフィンガートレーニングやスティックコントロール

バンドで演奏してる時を思い出してください。
演奏しながら、何考えてますか?

曲の構成、よーし次ギターソロだったな!
歌詞飛ばないように〜祈るー!
ここで、パフォーマンスだ!ジャンプ!
次どのエフェクター何番だっけ?
曲順どうだっけ?
あっ!一番前の列に知り合いだ!
リズム噛み合わんな〜どうしよ。

様々なことを同時に考えてますよね。
でも、集中してますよね。

「人は元々、集中するのは苦手なんですよ」
by脳研究者、池谷裕二氏

なんと、
原始時代の人々は厳しい自然環境に生きてきた「動物」として、大型哺乳動物に食べられる危険と常に隣り合わせの生活の中、常に周囲の状況を把握する、すなわち注意を分散させることで、危険を感じた際、すぐに逃げる行動する能力を本能的に備えていたそうです。

ということは、一つのことに集中しすぎると、周りに注意がいかなくなることになり、タイガーや大型動物の襲撃を受けたら、あっけなく食べられてしまう訳です。

なので、本当に集中が必要なのは書類に向かうときや本を読む時でしょうか。
スマホに集中しすぎて、駅のホームへ落ちる?なんて最近は見かけますが、危ないですね。

バンドアンサンブルでいうと、集中しすぎて周りの音を聴かず、自分勝手に演奏してるという事です。

TV観ながらフィンガートレーニングやスティックコントロール
いつもやるフィンガートレーニングのテンポを20程下げてやりましょう。
最初は、リズムトレーニングが上手くいかないかもしれませんが、その時はテンポを下げて練習しましょう。

これができるようになると、映画を見ながらフィンガートレーニングもできます。
ただし、一度見た映画をオススメします。
見応えのある映画ですと、フィンガートレーニングをいつの間にか手を止め映画に集中してたりします。
または、全然映画の内容が入ってきません。

分散力を身につけると、ライブの時、集中しつつ、同時に物事を受け止める事ができるようになり、「バンドアンサンブル力」を向上させます。

なので、基礎練習も楽しく練習してみてください。

耳コピーは小分け部分練習とテンポを下げて練習

コピー
→出来るようになる気がしない。

コピーにはコツがあります。

好きな曲をやる
簡単な曲をやる
スタンダードな昔の曲をやる
耳コピアプリでテンポを下げて練習する
小分けして部分練習

好きな曲をやる

好きな曲が弾けるとをさらに好きになりますよね!幸せです!

簡単な曲をやる

ハードル高めの曲をいきなりやっても、大好きな曲がトラウマになり課題曲、練習曲になってしまいます。
その曲を聴くたびに苦い思い出が頭を駆け巡ります。名曲に失礼ですよね、、、

スタンダードな昔の曲をやる

実は、60年代、70年代の昔の曲の方がシンプルで簡単です。耳コピーもすぐできます。
ますは、「この曲が弾けた!」という成功体験を積み重ねて自分への自信に繋げましょう。

(初心者にオススメのコピー曲=リンク)

耳コピアプリでテンポを下げて練習する

コピーは出来たけど、音源に合わせて弾けない!思い出しながら弾くけど、間に合わない!!
曲テンポを下げて練習しましょう。
毎日テンポ5ずつ上げていけば良いだけす。

小分けして部分練習

ソロができない、ドラムのフィルができない等、技術が必要なフレーズは、小分けしてその部分だけ集中練習しましょう。
耳コピアプリを使って、その部分だけ繰り返し練習します。

曲のテンポを下げて1小節ずつ練習
遠回りに見えるかもしれませんが、一番の早道です!

バンド掛け持ちの一歩メンバー募集サイトへ登録してみる

バンド掛け持ち
→そんなお金はない!

バンドを掛け持ちすると、スタジオに向かうために、ライブするために練習しなければなりません。
自分が練習嫌いで、ついつい家にいるとダラけてしまう人には効果を発揮します!
毎日が、バンドですから忙しいです。忙しくし区する事で、自分のモチベーションをキープすることができます。

まずは、メン募サイトで、サポートOK!を探して、応募してみましょう。

準備
自分のプロフィールをまとめる
自分の顔写真
演奏力を確認できる動画を準備
オリジナル曲があれば、SoundCloudや他音楽投稿サイトへ曲をアップ

自分のことを詳しく載せましょう。
顔無し、動画なしでは、話は進みません。

逆の立場で考えてください。
もし、あなたがメンバーを募集してるとして、
年齢も相手の技術もルックスも、どこに住んでるかもわからない人から、
「やる気はあります!メジャーデビュー目指して一緒に頑張りましょう!!」
と、メッセージきても
「お前、誰?」
となります。

話が早く決まるコツは、

写真
動画
オリジナル音源

は、マストです。

演奏力を確認できる動画がなければスタジオで演奏し、動画を作成しましょう
オリジナル曲がなければ、マイナスワンテイクの音源に自分の演奏を重ね、音源を作成しましょう

ヴォーカルは、自分PR動画を作成しても良いと思います。

もちろん、TikTokやスマホアプリでカラオケ店で歌ったものを載せてもいいですが、
音が割れてますし、暗いですし、カラオケモニターの字幕が映ってるのを見せられても、少し困ってしまいます。

でしたら簡単なレコーディング+歌っているシーンやイメージの動画の方が、
一度作れば、各オーディションにも使えますね。
また、ヴォーカルとしてもカリスマ感もアピールできますよね。
バンドでなくてもソロでもいけますね!

スタジオ代を出さなくても掛け持ちできる方法
メンバー募集サイトでメンバーを探す

まとめ

練習したいけど、なんだかやる気が出ない時は、「分散力」を鍛えると考え、まずはTVみながらでもいいので、基礎練習をする。
好きな曲をピックアップして曲をコピーしてみる。できないときは曲のテンポを下げる。できない部分を繰り返し練習する「部分練習」をする。
面倒くさがりさんは、バンドを掛け持ちして練習をしないといけない環境を作り、より幅広いジャンルにチャレンジして音楽忙しい自分を演出する。
バンド構築と運営、音楽と共に生きていくに関する事で、悩みや困ったことや聞きたいことがあれば、いつでもご連絡ください。

*樋口宗孝(ひぐち むねたか)
2008年、肝細胞がんが発覚、同年49才の時に亡くなりました。
70年代、男性アイドルバンド「LAZY(レイジー)」あのアニソンでカリスマボーカリスト影山ヒロノブさんも在籍してました。
70年代後半から、伝説のヘビーメタルバンド「LOUDNESS(ラウドネス)」に在籍。
ジャパメタ界を牽引する伝説的な活躍をしたバンドラウドネスは、ロックの殿堂=マディソン・スクエア・ガーデン(ニューヨーク)で日本人初のライブを行うなど、日本人ロックバンドでビルボードチャートに初めて100位内にもランクインしました。
日本人ファンはもちろん、海外のロックミュージシャンも知る『CRAZY DOCTOR(クレイジードクター)』は、彼らの代表曲になります。

X JAPANのYOSHIKIさんも、樋口さんのプレイに影響を受けたドラマーの1人で、日本を代表するドラマーとして樋口さんは、後進のロックミュージシャンに大きな影響を与えてきました。