売れるバンドの音楽の法則とは?|「法則+個性」で売れよう!

音楽

「売れるバンドの音楽の法則」を紹介します。バンドを組んである程度経つのであれば、「法則を参考にせずに曲を作るのは難しい」と知っているはずです。ですが、本当に「何からも影響を受けずに曲を作ること」はできないのでしょうか。今回はそういった根本的なところから解説しますので、売れたい方はぜひご覧ください。

目次

「法則」をヒントに音楽を作るのはアリなのか

コード

分かりやすく言い換えてしまえば、

「何も参考にせずに、自分達の感性だけで曲を作ったほうがいいのではないか」ということですよね。

さらに乱暴に言えば「俺たちは何者の影響も受けねえぜ!」ということでしょうか。

それも一理あるかもしれませんし、こだわりたい部分だと思います。

しかし、そもそも「自分達の感性」だけで作ること自体がほぼ不可能です。

自然と「どこかで聴いたようなフレーズ」が入ってしまうものだからです。

特にバンドをやっている人はこれまでにたくさんの曲を聴いているでしょうから尚更です。

また、「何とも被らないように!」と考えすぎると、ハッキリ言って曲の質が非常に低くなるかもしれません。

「個性だけを求めた料理」が美味しくないのと同じです。

ですから、もう開き直って「法則」を参考にして音楽を作ってしまいましょう。

大丈夫です。そうしたほうが、むしろ「バンドとしての個性」を上手な形で入れやすくなる可能性が高いです。

売れるバンドの音楽の法則1:歌詞に注目

空

とりあえず

「大丈夫」
「季節」
「夢」
「桜」
「扉」
「翼」
「エール」
「強がり」
「大切な日々」

など、ポジティブもしくは力強い印象を与えるフレーズを入れると売れる傾向にあります。

興味と意欲があれば、ここ5年くらいのヒット曲の歌詞の分析をしてみてはいかがでしょうか。

ひねくれた気持ちがあると

「こんなありふれた、きれいごとのような歌詞を入れたらむしろ売れないのでは?」と感じるかもしれませんが、そんな事はありません。

日本人は特に「曲の歌詞」についてはきれいごとが大好きです。

ただ、そういった「ひねくれた感性」もバンドにとって一つの武器になる可能性があるので、「歌詞の使い方」にこだわってみればいいと思います。

売れるバンドの音楽の法則2:コード進行

コード

カノン進行の基本: ドレミファソランド

いわゆる「カノン進行」の曲は売れる傾向にあります。

知名度の高い曲としては「ハッペルバルのカノン」などがあります。

歌謡曲で言えば、山下達郎さんのクリスマス・イヴ、徳永英明さんの壊れかけのRadioなどもカノン進行の曲です。

ちなみに、カノンというワードには「規範」「基準」などのニュアンスがあります。

実際、カノン進行の曲は比較的規則正しいですし、聴いていて気持ちがいいものです。

ただ、カノン進行の曲が売れてしまうと、

「過剰にいい曲になって、次作以降の曲が売れにくくなる」とも言われています。

要するに、前作と比較されてしまうわけですね。

しかし、そうはいっても世の中には「1曲も売れないバンド」のほうが圧倒的に多いわけです。ですから、まずはカノン進行を使って「売れる音楽」を作ってみても良いのではないでしょうか。

「売れない→売れる」に変化することで世界が変わって見えて、さらにバンドの音楽の幅が広がるかもしれませんよ。

売れるバンドの音楽の法則3:音楽の構成

楽譜

時代によって「売れる音楽の構成」は違うようですが、近年では以下のような傾向があると言われています。

(基本的にカノン進行でいきましょう)

1:サビ

いきなりサビから。

2:転調

曲の印象を大きく変えるつもりで。

3:メロディー

歌が本格的にスタートするのはここからです。

バンドによってはラップが入るかもしれません。

4:タメ

同じようなコードが続くわけですが、和音を少しずつ変えるなどして飽きさせないようにします。

5:サビ

また、サビです。

この部分の歌詞は、「これまでの歌詞に対するアンサー」だとウケやすいです。

6:間奏

バンドの音がメインになる部分です。

ライブでしたら、コールアンドレスポンスをするのが普通です。

7:大サビ→サビ

音楽の後半に出てくる見せ場です。

サビを2回以上繰り返す形になるでしょうか。

8:アウトロー

カノン進行で曲を終わらせますが、「音がプツンと切れる終わらせ方」よりも「フェードアウト」のほうが売れる傾向にあるようです。

売れるバンドの音楽の法則4:それでも個性がある

ライブパフォーマンス

13を満たすだけでは、「なんだか聴いたことがあるような音楽」にしかならない可能性が高いです。

そういった音楽はすでに世の中に大量に存在するでしょうから、「聴ける」レベルにはなっても「売れる」ことはまずないかと思います。

そこで、バンドとしての「個性」が必要になります。

それは、「そのバンドしか使わないような変な歌詞」かもしれませんし、「攻撃的な音楽構成」かもしれませんし、「力の抜けたコード進行」なのかもしれません。

これについては「技術」よりも、

「唯一無二」ということと「情熱」などのほうが大事です。

CDで音楽を聴く場合はまだしも、ライブが中心になるバンドに関しては特に重要な部分です。

まとめ

売れる(売れやすい)バンドの音楽は、「歌詞」「曲の構成」「コード進行(カノン進行)」などにある程度の共通点があります。しかし、これらを意識するだけでは面白くない曲になってしまいますので、そこに「個性」を付け足しましょう。基本的な「法則」を守っていれば、個性を入れるのも比較的楽なはずです。

音楽