「将来、音楽関係の仕事(バンドなど)をしたいから音楽専門学校に行きたい」と考えている人が少なくないはずです。ですが、そもそも音楽専門学校というものがどんなものなのかご存じでしょうか。今回は音楽専門学校についてお伝えしますので、時期的・年齢的にギリギリになって焦らないようにぜひ最後までお読みください。
目次
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音楽専門学校にも3タイプあります
1:芸術大学・音楽大学
学科試験がある、いわば「普通の大学のうちの一つ」ですね。
バンド演奏系、ミュージシャン系の学科に入るなら、実技も必須となります。
4年制の学費は高く感じると思いますが、キャリア形成にもなるのでコストパフォーマンスは悪くないはずです。
2:専修学校・専門学校
プロレベルの機材や設備があり、1~2年間くらいで実践的なことを学ぶことになります。
一人一人のレベルに合わせた授業はあまり行われず、課外活動制作が中心となります。
バンド系よりも映像や音響関係の仕事に就きたいのであれば、このタイプの専門学校が良いかもしれません。
3:カルチャースクール
「専門学校」とは少し違うかもしれませんが、音楽の勉強が集中的にできることは確かです。
また、「生徒を増やして利益を出す」のが基本目標ですから、試験などもまず存在しません。
それでも、個人授業をメインにやりたい内容の授業を受けやすいという利点があります。
ですから、プロを目指す人にとっても役立つかもしれません。
ただ、もちろんカルチャースクールに通ったからといって特にキャリア形成にはなりません。
音楽専門学校のオープンキャンパス・体験入学について
一般的な大学なら「面倒だし行かない」「そんな暇があったら勉強をする」という考え方もあると思います。
しかし、音楽専門学校は普通の大学と比べればやはり特殊ですから、オープンキャンパスを利用して雰囲気を掴んでおくことをおすすめします。
基本的に無料です。
オープンキャンパスで特に見るべきポイントは3つあります。
学生の様子
オープンキャンパス期間中でもたくさんの学生がいますので、授業の様子などを眺めておきましょう。
また、現役生と一緒に受けられる体験授業がある場合もあります。
機会があればもちろん参加するべきですし、チャンスがあれば現役生とお話してみましょう。
講師の様子
オープンキャンパスであっても「音楽専門学校の講師はいったいどんな人たちなのか」という事はなんとなく分かるはずです。
質問をすれば、しっかりと答えてくれることでしょう。
通学の雰囲気
なんとなくしか分からない部分だと思いますが、「どう大学に来て、どう帰るのか」ということもイメージしてみましょう。
楽器を持って移動するのかな……などなど考えてみると面白いですよ。
行きたい音楽専門学校が決まってからすべきことは?
普通の大学に行く場合と変わらない部分が多いですが、
- 願書の提出期限
- 受験方法
- 学費の払い方
- 楽器の調達
- どこに住むか(一人暮らし、寮、実家などなど)
などは、それぞれ早めに考え始めましょう。
音楽専門学校ですから受験方法は特殊なものになるかもしれません。
また、比較的高い学費をどのように支払うのかもしっかり決めておくべきです。
アルバイトなどでカバーするのでしょうか。それとも仕送りに頼るのでしょうか。
さらに、特に一人暮らしをする場合は早めに住む場所を決めておかないと、いい物件が見つからなくなる恐れがあります。
「自宅でもバンドの練習をしたい」というのであれば、それができる物件を探す必要がありますよね。
音楽専門学校で学ぶ期間は?
大きな枠で言えば、先ほどもお伝えしたとおり、
専門学校:1~2年間
大学:4年間
というのが基本的な在学期間となります。
ですが、夏休みが2~3か月あるなど高校時代と比べると休みが非常に長くなるため、
「実際に学ぶ期間」だけで考えると6~8カ月くらいしかないと言えます。
音楽専門学校の学費は決して安くはないので、限られた時間を有効活用しましょう。
一般的な大学には「単位さえ取れればいい」という側面もなくはないですが、音楽専門学校の場合はそうはいきませんよね(本人のスタンスにもよりますが)。
音楽専門学校に行くなら積極性が何より大事
音楽専門学校に行くメリットの一つに「音を出しやすい環境にある」ということがあります。
普通に生活していると、なかなか気兼ねなくバンド演奏したりトレーニングしたりするチャンスは得られませんよね。
しかし、音楽専門学校にはそのための設備や部屋があるわけですから、一般的な環境とは比べ物にならないくらいに音楽に打ち込むことができます。
ですから、在学中は「チャンスがあれば必ず演奏する」くらいの意気込みでいましょう。
また、せっかく講師もいるのですから、どんどん技術を学び取りましょう。
もちろん、質問なども積極的にしていくべきです。
「講師にとってもそれが仕事」ですし、音楽専門学校という特殊なフィールドですから、講師などとの関係性がそのまま将来の仕事につながる場合もあります。
まとめ
日本の大学には「とりあえず進学して、なんとなく単位を取ればいい」という側面もあると思いますが、バンドなどで売れたくて音楽専門学校に通うのであればもっとハッキリしたビジョンが必要になると言えるでしょう。ただ、もちろん入学してから考えることのできる部分もあるので焦り過ぎないようにしましょう。