今年もこの時期になりました!!
やらせて頂きます!!
2023年を彩るであろ20組のアーティストを僭越ながら厳選!!
まずは見て聴いてください!!
語りたい事は最後にまとめますので早速どうぞ!!
目次
目次
w.o.d
新世代グランジスターと称さる!
シティポップ以降メロウなサウンドが主流の邦楽バンドシーンの中、ラウドなオルタナロックを鳴らせるシンプルに直球ロックバンド!
スタジオレコーディング作品も生々しく、ライブハウスでの迫力ある演奏をそのまま聴けるかのような楽曲。
ロック好きはもちろん、今のZ世代には「ロックを聴いたことすらない」という人に、これをロックだと意識せず先入観抜きで聴いてもらいたい。
余計な要素は無くていい。
SuchmosやKing Gnuを筆頭に、最近のロックバンドはR&Bやヒップホップの要素があるのだが、w.o.d.にはそういう感じがなく、まさにガレージロックという印象。
存在感際立つ骨太なベースと的確にリズムを刻むドラムが織り成すヘヴィなサウンド。
シンプルなコードをかき鳴らすグランジらしい直球なギターに吐き捨てるように歌う荒削りなヴォーカル。
90年代洋楽ロックの懐かしさも感じる無骨でほどよいノリ感のグランジサウンドは3ピースとは思えない音圧とパワーを感じる楽曲の数々を是非。
633 (SIX HUNDRED THIRTY THREE)
ストレイトな新人バンド!?
2022年11月、セルフタイトルのデビュー作をともなって、突如として姿を現わしたバンド。エモーショナルで懐かしさに溢れるメロディにインディーロック感を彷彿させるサウンドで奏でる新人らしいのだ。
だがしかし、その楽曲を聴いていると
あれ?この歌声とサウンド、音色はどこかで…と不思議な感覚に包まれてしまう。“バンドとバーベキューをこよなく愛する、ソーセージの化身”というメンバー達なのである。
青春が詰まってる感じのサウンド
90年代のメロコアを彷彿させるハードでスタイリッシュな演奏や、一度聴いたら忘れられないポップでメロディアスなサウンドで心掴まれること間違いなし!とにかくメロが良いです!
メロディックパンク特有のちょっと切ないコード感を多用したり、コード感だけで言うと洋楽というより日本のロックっぽさ切ないコード感をロックで効果的に使うやり方は、日本のロックシーンやJ-POPでは特有の要素だと思っており、その駆使の仕方が新人とはなんとも思えないが卓越したバンドである。
LUCY IN THE ROOM
まさにシティ発進!
2018年横浜発、下北沢を中心に活動するシティロックバンド。
キャッチーな大衆性と高い音楽的なセンス、スキルを兼ね備えている彼らの音楽。
ジャズ、ソウル、ファンクなど多くのジャンルをバンドが持つグルーヴで包み込み、オリジナリティあふれるアレンジで発信する。
踊れるディスコミュージックから、駆け抜けるようなロック、メロウなバラードまで幅広い楽曲の数々は限りのない創造の可能性に溢れている。
男女の掛け合いによるキラキラポップチューン
ジャズとシティポップ、さらにはロックにポップスなど、様々な音楽の良いところを取り込み描き出すカラフルなサウンド。まさに“歌を楽しむ”ように届けられる男女の明るいボーカルやコーラス。
リフを繰り返すことでノリやすさが抜群になっていメロディーライン。
軽やかなステップのようなサウンド感とわくわくするほどにキャッチーなメロディーライン、ハンドクラップや丸いギターの音色など、奏でられる音の全てに心が持ち上げられるような高揚感を覚える楽曲なども彼らの持ち味だ。
sumikaに歌声が似ているので好きな方は是非チェックを!
https://www.lucyintheroom.com/
Bialystocks
映像作家とミュージシャン
甫木元空(Vo, G)と菊池剛(Key)からなる2人組のバンド。映画監督でもある甫木元の初監督作品「はるねこ」の生演奏上映をきっかけに結成されたバンド。
元々バンド形式だったのが現在は二人組になっていて、一般的には映像作家とミュージシャンによるユニットとみえるが音楽性は、打ち込みのトラックというよりはバンドスタイルが中心。
チルアウトにはもってこい!
比較的クラシカルなサウンドアプローチをとりながらも、ジャズやソウルっぽい香りがしたり、それでいてメロディーの節回しはクラシックな感じもし非常に映像的、いわゆるネオソウル的なセクシーな部分もある。
日本のバンドだったら、キリンジなど好きな方にオススメ!
ネオソウルっぽい曲があるかと思えば、シティポップっぽい曲が始まったり、突然長尺のプログレっぽい曲が出てきたりと、非常にバリエーション豊かで、作曲技術的にも演奏技術的にもかなり優れています。
https://friendship.mu/artist/bialystocks/
Johnnivan
グローバルな価値観と野心を兼ね備えたバンド
生楽器とダンス・ミュージックの融合をテーマに、日本、アメリカ、韓国の多国籍メンバーからなるJohnnivan (ジョニヴァン)
繊細ながらもダイナミックな演奏、ジャンルの垣根を超えるダンサブルで洗練されたサウンドを見事に詰め込んだ楽曲やオーガニックで親密なサウンド。
エレクトロ、ファンクネスを加えた彼らの音楽性からは、栄華を極めた2000年代インディを再定義し、更新しようという気概が感じ取れる。
前例がない不気味さ
独特な作風と、肉体的且つハイクオリティなライブパフォーマンスが多方面から高い評価を獲得し、日本のインディーズ業界では異彩を放っている。
4点セットのバンドとは思えない圧のなさ、そしてミックスにおけるギミックのなさが、音色とアレンジ時点でのアイデアの豊富さを明快に伝える。
全員がジャンルや音楽的なバックボーンと言う意味では、てんで別々の方向を見ていて、むしろそれがユニークでシニカルな楽曲になっているのではないか。
メンバーの背景に2000年代半ばのダンスパンクを持つ方がいるのかもしれないが、さらにその元祖である80年代のニューウェーヴ、ポストパンクを感じる。
前例が無い故の良い意味での不気味さが際立つ曲も魅力の一つ。
エルスウェア紀行
令和のニューミュージック
2020年に始動したヒナタミユ (Vo.Gt)、トヨシ(Gt.Dr.Cho)による二人バンド。
映像的でリリカルな歌詞と、70年代シティポップの匂いを内包しながらロック、フォーク、パンク、プログレ、ブラックミュージックなどを独自に昇華した他にないサウンドは、まさしく令和の「ニューミュージック」である。ライブはメンバーのみのアコースティック編成のほか、サポートミュージジャンを迎えたバンド編成など多彩な形態で行う。
70年代の歌謡曲の要素もあり
シティポップをベースにフュージョンなどの要素がプログレッシブに落とし込まれ、凛とした歌が真っ直ぐに響く音に仕上がっている楽曲や、たまに竹内まりやの楽曲を聴いてたかのような錯覚を起こすほどの綺麗なコード進行もある。
いかにバックボーンにシティポップがあるのかが伺える。
PEOPLE 1
今年を捉えた最有力候補!
メンバーはすべての楽曲を手がけるDeu(Vo,G,B,Other)を中心にIto(Vo,G)、Takeuchi(Dr)の3ピースバンドで、Deuが手がける様々なジャンルの音楽、エレクトロなサウンドから、ブルースやソウル、オルタナティブロックなど、多彩なジャンルを吸収してが交差し生まれる、中毒性のあるその独特の温度感の音楽は、10~20代から絶大な支持を得ている。
飛び込んでくるダークなビート感とミクスチャーロックのエッセンス、さらにハスキーなDeuの歌声との3点がばっちりはまっている。
話題の人気アニメ『チェンソーマン』のエンディングテーマに起用された。
今世紀の天才とコラボも!
あのVaundyも認めた21世紀の天才シンガーソングライターWurtSによるリトルダンサー feat. Ito (PEOPLE 1)でコラボ。
この曲は、ディスコビートに乗って、韻を踏みながら言葉を畳み掛けていく、WurtSの新境地と言える楽曲。WurtS、Itoそれぞれのボーカルの個性を活かす掛け合いが繰り広げられており、コラボレーションならではの特別な化学反応を感じる仕上がりとなっている。
車のCM曲にも抜擢され、今やブレイクの登竜門となっている。
Newdums
神戸発進の洋楽っぽさ!
2015年に神戸で結成された4人組バンド Newdums。様々な音楽からの影響を受けた彼らの楽曲は、現代的な響きを持ちながらも、どこか懐かしさを感じさせる。
神戸のバンドらしいチャーミングな個性に溢れ、その隅々にまで生粋のミュージックラバーぶりが発揮された瑞々しい楽曲の数々。
音源だけを聴くと、まず日本のバンドとは思えない「洋楽っぽさ」が第一印象。伊井祥悟(Vo/Gt)のブルージーな歌声と陽気なコーラスワークが絡み合うところなんかは、90年代ポップの趣を漂わせ、青春時代特有の、あの無駄で価値ある一瞬の輝きを切り取ったような、何とも言えない気だるさと鋭利さにぐっときてしまう。
UKロックを主軸に!
Newdumsの音楽は、いい意味で節操なしに音楽を聴いてきたミュージックラバーとしてのかけがえのない体験が新しいオリジナリティにまで昇華されているものだと思う。
50年代から現代までのさまざまなロックの要素を取り込んできた音楽性、古き良きUKロックを軸に、軽快でリズミカルなアンサンブル、キャッチーな中にもフックのあるメロディ、ブルージーで色気のあるボーカルが絡み合うことで、現代的な鮮やかさを持ちながらも渋くクールな世界観を作り出してきた。
Chilli Beans.
今年必見のガールズバンド!
Moto(Vo)、Maika(Ba&Vo)、Lily(Gt&Vo)による3ピースバンド。主に洋楽POPSにルーツを持つ3人で2019年に結成。それぞれが高い歌唱力を持ち、作詞作曲、編曲やクリエイティブまで自らで手掛ける。
一度聴いたら耳に残る、ロックと次世代のサウンドが融合したヴォーカルセンスとメロディが魅力のネオガレージスタイルが特徴。
見た目の可愛らしさからは思えない、奏でる音楽には洋楽的なロックな一面であったり、チルな一面であったり、表現の幅広さを感じる。
今注目の音楽スクールの音楽塾ヴォイス出身で、楽曲にはクラスメイトだった Vaundyも編曲で携わったりなど。
ストリーミングチャートでも話題沸騰!
キャッチーな言葉をチョイスしながらもどこか不思議な短編集を想像させるような詞の世界と、懐かしさと今っぽさが絶妙なバランスで混じり合ったポップロックサウンド。
中毒性のある歌詞やサウンドで大きな注目を浴び、Spotify、SNSを中心として幅広い世代の認知度が急上昇中!
抜群のソングライティングセンスと巧みなコーラスワーク、さらにライブでの圧倒されるパフォーマンスを武器に活動中。まさにこれからの音楽シーンを担うネクストブレイクバンド。
Billyrrom
トーキョートランジションソウルを担う新しい才能
Billyrrom(ビリーロム)。2020年に東京都町田市出身のメンバーで結成し、今、東京のライブハウス・シーンにおいて急速に頭角をあらわしている。躍動する彼らが解き放つロックやシティポップを経由したソウルフルでファンクネスなサウンドの独創的なポップス、アグレッシヴなサウンドが魅力でもう一つが圧巻のライヴパフォーマンス。
早耳のリスナーの間で話題となっており、それが国内にとどまらず海外リスナーにも届いてなどもありじわじわと話題を呼んでいる。
バンドの自由な嗜好性!
そんな彼らの楽曲は、軽快なリズムで紡がれるダンサブルなビートセンス、疾走感に溢れたギターカッティングに、シンセとスクラッチが織りなす構築美。
そして、躍動するリズムワークの中、繊細かつ迫力あるボーカリゼーションに富んだ伸びやかな歌声、遊び心に富んだアレンジメントがバンドの自由な嗜好性を表現している。
力強いビートの効いたファンク、ロックが特徴の踊れるポップソングにも仕上がっており、日本語ながら、英語詞にも聞こえる歌詞ギミックの曲にも注目して頂きたい。
https://www.red-hot.ne.jp/sp/billyrrom/
GLASGOW
哀愁あるメロと歌声で注目バンド!
GLASGOWは2018年に活動を開始したロックバンド。現在はアラタニ(Vo, G)藤本栄太(G)松元凛太郎(B)長谷川翔(Dr)4人で
UKロックを彷彿とさせるギターサウンドと、抒情的な日本語詞で、現在、東京のインディーズシーンで特に注目を集めており、透き通ったウキウキするポップロックサウンド、心地よくハートをくすぐる歌声。
しっかりとしたボトム
オルタナティブな轟音と美しいメロディの中で、抒情的なリリックを歌い上げる。
小気味よく組み立てられた楽曲と小説の一節のような歌詞は、耳にスーっと入ってきて心によく響いてくる。
ボトムのあるリズム隊が作り上げるリズムに、UKロックを彷彿させるメロディアスなギターサウンドと抒情的で文学的な歌詞をハイトーンヴォイスで歌い上げる楽曲がなんとも素晴らしい。
https://whiteluck-records.com/
クジラ夜の街
ファンタジーを創るバンド。
2017年東京にて高校の同期生4人で結成。
バンド名の由来が「今日のライブハウス、クジラ出るみたいだよ」と聞こえたのが幻想的だったので、「クジラ」に付ける言葉を1時間ぐらい考えて出たのが「夜の街」でクジラ夜の街になったとのこと。
煌めくバンドサウンドや不思議な詞世界、キャッチーなメロディが日常を飛び越えた神秘の空間を、広がりのあるギターが夜の街での物語を鮮やかに描いている曲や、壮大なサウンドスケープが広がり、より楽曲の世界にグッと入り込むことができるのも面白い。
あまりにも純粋に輝くその音像には、どこか切なく胸を締めつけられる要素も。
この春にメジャーデビューも決まっている。
芳醇な日本語の歌詞
歌では聞き馴染みのない言葉の羅列がなんとも心地よく、かといって歌詞としてちゃんと成立してるところの素晴らしさ、シューゲイザーの要素も取り入れたサウンドはまさに宇宙空間を音で演出しているよう。
現代的なギターロックの色合いを感じさせながらも、歌謡ロック的な歌心と日本語詞の融合によってどこかノスタルジックな匂いも感じさせる。
若いリスナーにとっては新鮮に、コアな音楽ファンにとっては懐かしく映る世界観を武器に、2020年代の邦楽ロック界を最前線から引っ張る存在だ。
yonawo
ベッドタイムサウンドバンド!
福岡で結成、寝る前に聴きたいベッドタイムサウンドが特徴の新世代バンド。
UKロックをルーツに、ジャズやソウル、R&B、ヒップホップなどのエッセンスを取り入れたグルーヴィーなアンサンブルと、ボーカルのスモーキーかつソウルフルな歌声。
様々な音楽性を吸収して新時代のポップスをクリエイトするyonawo。
2022年に入って東京に移り住み、一軒家を借りて共同生活を送り始めた。共同生活を送る住居兼スタジオでレコーディングも行うなど。
音数と隙間のグルーヴ感
音数を抑えたアンサンブル、さりげない起伏をたどるメロディに静かな情熱をたぎらせた歌で、ジワジワと温度を高めていくようなメロウなグルーヴがとても魅力的。
音楽の好みの幅広さ、素養の高さを感じさせるハイブリッドなネオソウルバンド。
削ぎ落とした音数で隙間とグルーヴを感じさせられるループを作りさらに美しいメロディーと耳に残る言葉選びと遊び、それをバンドでやっているのがとにかく素晴らしい。
Maki
エッジの効いたギターロック
日本語ロックバンドを自身のプロフィールに掲げる名古屋の3人組、Maki。2015年の結成以来、ライブハウスを拠点に活動してきた彼ら
若者らしいナイーブさも魅力として持つエモーショナルなギターロックを奏でる新世代バンド。
振り幅よ広さにも注目
30秒のショート、メロコアチューンからオールディーズ風のバラードまで、振り幅の広い楽曲なども魅力的。
誰もが曲の良さのみならず、わかりやすいテンプレートから大胆にはみ出したMakiならではのユニークさに聴けば惹かれるはずだ。
文学的とも言える思慮深い言葉の使い方で、数多いる、いわゆる歌もののロックバンドに差をつけながら、歌のみならず演奏もしっかり聴かせようというところが素晴らしい。
GOOD BYE APRIL
海外からも注目、ついに春メジャーデビュー!
70年代のニューミュージックをベースに、日本のシティポップや海外の80sサウンドを現代的に再解釈したエヴァーグリーンなポップソングを届けるGOOD BYE APRIL。
ニューミュージック、とりわけチューリップ、大瀧詠一や小田和正などの古き良きポップスをも血肉にした楽曲。
世代も時代も問わないエヴァーグリーンな音楽性は、親子3世代を跨ぎ、さらには国内から海外へ、幅広い層のリスナーから支持を集め次世代のポップスシーンを担う存在として注目されている。
時代も世代も問わない普遍的なポップス
バンドのコアとして根付く郷愁的なフォークにTHE 1975やThe Weekedのようエレクトロニックを織り交ぜ80s回帰した爽快なダンスナンバー。
全ての楽曲が美しいヴォーカルと安定感のあるリズム隊と音色豊かなギターで彩られ、1つ1つの良い音が見事に調和し、水彩画のように四季の風景や空気を描き出す、季節感と調和。
90年代トレンディドラマも蘇るような歌声とメロ、これこそ日本が誇れる良質のポップソングなのではないか。
chilldspot
TVでも取り上げられ今年注目の若手バンド
2019年に結成され東京出身の比喩根(Vo, G)、玲山(G)、小﨑(B)、ジャスティン(Dr)からなる4人組バンド。バンド名は“chill / child / spot / pot”の4つの単語を組み合わせた造語。
NulbarichやKroiといったブラックミュージックベースのバンドと親和性が高いと評されていたが、そのようなファンクやR&Bは、バンドのサウンド的ルーツかという事に比喩根(Vo, G)曰く、ブラックミュージック感はまったく気にしていなくJ-POPだと思いながら作っていたと説明。
ですが彼女の歌声が豊かでたくましい、それでいて色気があるのでファンクやR&Bを背景に感じずにはいられないのだ。
Z世代のその先の音楽
chilldspotをジャンルに当てはめるなら、ファンクとかR&Bの色が強いと思うが、今の時代でそういう音楽やるならヒップホップ以降の感覚やネオソウル的な感覚を持っていないといけない。でも彼らは全部持っている。
おそらくジャズの素養があるメンバーがいると思われ、ものすごくジャジーになる瞬間がある。
それも近年の新しいジャズの潮流をちゃんと見た上で、無理なくそれをやれている感じがある。末恐ろしいですね。
考えてみれば、彼女らは20歳を迎えたのがつい最近だ。そう、Z世代のその先のジェネレーションを生きるユースなのだ。
影響を受ける身近な音楽がオルタナやブラックミュージックを平然と取り込んで来たバンド達がトップカルチャーとして出回った結果である。
https://fan.pia.jp/chilldspot/
POP ART TOWN
キラキラ系ポップミュージック!
2016年12月大阪にて同い年で結成。
キラキラ系ポップミュージックバンドというキャッチフレーズも納得の大注目バンドだ。
現在メンバー3人で活動しロック、ポップス、R&Bをルーツに持つ3人が生み出すジャンルレスで個性的かつキャッチーな楽曲は幅広い年齢層の音楽ファンから支持を受けている。
楽曲のコンセプトや方向性に迷いがなく、星の数ほど存在するバンドの中で、自らのポジションをあえて確立することは、コアなファンを獲得するためのセオリーでもある。
歌声にも注目して頂きたい!
本来のファンクに日本人が親しんできたリズム要素を加えることで、楽曲のかっこよさや深みをわかりやすく演出していて、ダンサブルかつ人懐っこいメロディで求心力の高いサウンドを展開し、新世代ポップミュージックの旗手として注目を集める。
バンドの紅一点、なるおさやかのキュートかつキャッチーな歌声は一度耳にすれば忘れられない中毒性をはらみ、バリエーション豊かな音楽性をポップという柱で貫き生み出される楽曲はどれもハイクオリティである。
https://poparttown.jimdofree.com/
帝国喫茶
新ジャンル、待ち合わせミュージック!?
若者特有の初期衝動と疾走感を持ち合わせたポップなロックンロールを鳴らす4ピースバンド帝国喫茶。
大学の学園祭に出る為だけに、軽音楽部で一緒だった杉浦祐輝(Vo.Gt)、疋田耀(Ba)、杉崎拓斗(Dr)を中心に結成。コロナ禍で学園祭は中止になったものの、バンドに手応えを感じた杉浦はバンドを存続させる。
UKロックやブラックミュージックから日本語ロックを愛する彼らは、普通のロックバンドに陥らない様に実験要素を重要視したという。
レトロが曲、ジャケットからも
帝国喫茶の強みは何と言っても、3人のメロディメーカーがいる事。
さることながらバンドとしての軸やコンセプトはぶれず、楽曲のノスタルジーな色味の歌メロ。北欧を感じさせるメロディーに歌謡曲テイストを足したようなサウンド。
曲だけでなくCDのジャケットも昭和感溢れるレトロっぷりが凄く、コアなファンは心燻られること間違い無し!
えんぷてい
コアな音楽をしっかりポップスに落とし込む
2020年、名古屋にて結成。オクナカ(Vo./Gt.)、ヒシジマ(Gt.)、イシジマ(Key./Cho.)を中心メンバーに据え、揺らぎのあるドリーミーかつインディーロックなサウンド、文学的な歌詞を武器に活動中。
ドリーミーでミニマルなDIYサウンドを軸に、時にサイケデリックなえぐみを含む実験的アプローチを展開したりする。
また、詩的で味わい深い歌詞からは日本語ポップスへの敬愛を感じる面があったりと、幅広いジャンルのルーツを持ち込んだ世界観を構築する注目のインディーロックバンドだ。
ドリーミーでサイケデリックなサウンド
日本語の幽玄な響きを最大限に味わえる楽曲や洒脱なカッティングギターがタイトなリズムセクションと合わさり、心地良いグルーヴを生み出す楽曲など。
浮遊感を付帯したメロディアスなリードギターが、不気味で怪しい雰囲気を漂わせながら揺れ動たり、脱力感のあるポップスサウンドが魅力の海外インディーアーティストたちと似たような雰囲気を感じる。
いかにも洋楽に影響を受けシューゲイザーやドリーミーの中にポップさをしっかりと押し込めている若き才能に脱帽である。
KLEPTO
ガレージロックリバイバル!
KLEPTO(クレプト)2019年, 東京で結成. ガレージロックリバイバルを敬愛する2人が宅録を中心に創作活動をしている, 2人組インディーロックバンド. メンバーはかつて大学の同期で構成されている。
60sから継承されるワクワクがたっぷり、しっかり詰まったキャッチーなインディーロック。好きなものへの真っ直ぐな愛情が気持ち良い!
そして何よりその楽曲のクオリティの高さに、聴き入ってしまう。
60sロック好き必見!
荒々しさは無く、現代的なスマートな感覚がし、リバイバルならではの良さを感じる。
若い世代ならではのフレッシュで超高品質、ポップなインディーロックに聴こえ、大人達からしたらロックバンドに出会った頃の初期衝動を思い出すかのようになる。
英語と日本語を織り交ぜた歌詞と心地のよいギターの音色が合わさり、聴くと明るい気持ちになれるだ。
初期のThe Strokesを彷彿させる様なギターロックはガレージロックリバイバルファン必聴!
まとめ
昨今よりKing GnuやOfficial髭男dismの様に日本の音楽シーンの中心軸、メインストリームがオルタナティヴな方に寄っていってる中、日本のインディーズシーンがまだ特別であり、まだまだメジャーになって来てないところが面白く特別な理由でもある。
インディー寄りな音楽がメジャーシーンなどメインストリームに食い込むことが多くなってきてること、海外ではすでにそういう流れがあるので、今後国内でもその流れが強くなるであろう。
そして逆輸入などは前々から結構聞く話しではあるがまだサブカルチャーの一貫として広く認知されているものではない。
そういったところにも以前より大々的にスポットを当てることが以前より容易になっていること、サブスクの利点でもあるのでそういったところにも注目しつつ、その反面日本のガラパゴス化が進んでる事もあってか日本の音楽が日本の音楽のまま世界で広がる日も近いのではという考えもある。
今回紹介したバンドを筆頭に、日本独自性の高い音楽をさらりと鳴らす若者が増えていくことで日本の音楽は面白くなっていく。