「レッツ・ダンス」などを代表とする、数々のヒット曲で知られるデヴィッド・ボウイ。
今回は「デヴィッド・ボウイのベストソング20曲」を紹介していきます。様々なジャンルの曲・実験的な曲を作り、ある意味「掴みどころのないミュージシャン」でもある彼ですが、どのような曲を世に送り出しているのでしょうか。
目次
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レッツ・ダンスなどで知られるベストアーティスト「デヴィッド・ボウイ」とは?
デヴィッド・ボウイは世界で最も尊敬される天才的なアーティストの一人です。
エレクトロニカ、ジャズ・ファンク、グラムロックなど、幅広い分野の名曲を作るミュージシャンであり、「レッツ・ダンス」などのヒット曲で知られています。
ちなみに甘いマスクと、ユニークなメイクなどでも人気でした。
ここではそんなデヴィッド・ボウイのベストソングを20曲挙げていきます。
デヴィッド・ボウイのベストソング20選|レッツ・ダンスなど
1:Ziggy Stardust/ジギースターダスト(1972年)
優しい雰囲気のサビやヴォーカル、そしてロンソンのリフと独特のひずみが魅力の楽曲。
ロンソンのギターと、デヴィッド・ボウイのアコースティックの調和が見事。
ちなみに、「意外とあっさり終わるのがむしろ魅力的なデヴィッド・ボウイの曲ベスト3」などがあれば、この曲が1位かもしれません。
2:Starman/スターマン(1972年)
この曲をきっかけに、デヴィッド・ボウイはスターとして一気に駆け上がりました。
「オズの魔法使い」の「Over the Rainbow」をベースにしたサビのコーラスや、ロンソンによるストンリングスアレンジが魅力。
3:Heroes/ヒーローズ(1977年)
恋人同士のストーリーを描いた楽曲。70年代でありながらも、エレクトロとロックを組み合わせた名曲。
意外と平坦なメロディーですが、どこかフワフワ浮いたような不思議な世界観の楽曲。
「デヴィッド・ボウイを象徴する曲ベスト5」があれば確実に入りそうです。
4:The Man Who Sold The World/ザ・マン・フー・ソルド・ザ・ワールド(1970年)
ロンソンの怪しげなリフがベース。
そして、デヴィッド・ボウイの歌声が聴く人の心に重く語りかけてきます。
5:Changes/チェンジズ(1971年)
いい意味で時代を感じさせないモダンな名曲。ロンソンのストリングスアレンジ、ケン・スコットのプロデュース、デヴィッド・ボウイの歌声とサックス。これら全てが完璧にマッチしています。
レッツ・ダンスなどと並び、「いかにも売れそうな曲」として低く評価されることも稀にある楽曲なのですが、売れそうな曲を狙って作り出せるのも才能の一種でしょう。
6:Space Oddity/スペース・アディティ(1969年)
映画「2001年宇宙の旅」の影響を受けて作られたSFチックな楽曲。
その頃は宇宙ブームであり、この曲がリリースされた数日後にはアポロ11号が地球を出発し、さらに数日後には人類が初めて月面着陸を果たしました。
2013年にはとある宇宙飛行士が宇宙ステーションでSpace Oddityを熱唱。世界で初めて宇宙で撮影されたミュージックビデオとなりました。
「デヴィッド・ボウイの宇宙っぽい曲ベスト3」があれば1位はもちろんこの曲。
7:Let’s Dance/レッツ・ダンス(1983年)
アルバム「レッツ・ダンス」タイトル曲。ナイル・ロジャースとデヴィッド・ボウイのコンビで作り上げたファンク・ロックチューンの名作。
レッツ・ダンスも清々しいほどに「売れそうな曲」であり、実際に80年代のデヴィッド・ボウイのベストソングとなりました。
8:Ashes to Ashes/アッシュズ・トゥ・アッシュズ(1980年)
Space Oddityの登場キャラクターである「トム少佐」を主人公とする楽曲。デヴィッド・ボウイの多角的な歌声と、デリケートなストリングス・シンセサイザー・ギターが魅力的。
9: Lady Stardust/レディ・スターダスト(1972年)
ロンソンのピアノも印象的な穏やかでキレイな楽曲。
「デヴィッド・ボウイの静かな名曲ベスト5」があれば恐らく入ります。
10:Drive in Saturday/ドライブインサタデー(1973)
タイトルや曲調はゆったりしています。ですが物語としては、「滅んだ後の人類が、過去の性的なビデオを観賞して愛する方法を学ぶ」というものです。つまりSF。
デヴィッド・ボウイのサックスとシンセサイザーにフォーカスした曲。
歌詞の中に「カール・ユング」「ツィギー」「ミック・ジャガー」などと、そのまま出てくるユニークな造り。
11:Life on Mars?/ライフ・オン・マーズ?(1971年)
ロンソンのロマンティックなストリングスアレンジも印象的な、デヴィッド・ボウイのベストソングの一つ。華麗でポエミーな印象と、パワフルなメロディーの調和が見事。
タイトルの通りこの曲もSF的。
12:Oh You Pretty Things/オン・ユア・プリティ・シングス(1971年)
ピアノから始まる穏やかな名曲、サビだけでなく全編素晴らしいですね。
「レッツ・ダンス」のような曲もあるかと思えば、こんな曲もあるのですからデヴィッド・ボウイはやはり凄まじい。
13:Sound and Vision/サウンド・アンド・ビジョン(1977年)
シンセサイザーとギターによるインストが、リスナーのテンションを静かに高めていきます。70年代に作られた曲とは思えない雰囲気。長時間インストが続くという大胆な構成。
「デヴィッド・ボウイの実験的な楽曲ベスト5」があれば入りそうですね。
ちなみに彼はデビューして間もない頃、「ヒット曲がなければやっていけないようなアーティストにはなりたくない」と語っています。
実際、どれほど成功してもデヴィッド・ボウイは守りに入らず、「斬新な音楽」を作り続けました。
14:Rebel Rebel/レヴェル・レヴェル(1974年)
シンプルなリフが魅力的なグラム・ロックチューン。
この頃のデヴィッド・ボウイはローリング・ストーンズと交友を深めており、この楽曲にはキース・リチャーズの影響が出ていると言われています。
15:Rock n’ roll Suicide/ロックンロール・スーサイド(1972年)
つまり「ロックンロールの自殺者」。
アルバム「ジギースターダスト」に収録されており、ジギーのストーリーの悲劇的な結末を表す名曲。50年代のポップミュージックとシャンソンの影響を受けた名曲。
16:Fame/フェイム(1975年)
ジョン・レノンとデヴィッド・ボウイのコラボレーション曲。
ジョン・レノンはバックコーラスを務めました。
黒人音楽を導入し、ファンクサウンドで当時のベストワンとなりました。
シンプルな歌唱とモヤのかかったような音が不思議なほどにマッチしています。
17:Station to Station /ステイション・トゥ・ステイション(1976年)
実験的な楽曲が少なくないデヴィッド・ボウイですが、「この曲がそのきっかけ」と言われています。
豪華なプロダクションと洗練されたギターが魅力的。デヴィッド・ボウイのシンボル的な楽曲。
18:Diamond Dogs/ダイヤモンド・ドッグス(1974年)
あるミュージカルのために作られたコンセプトアルバムのタイトルソング。
グラムロックの無機質で飾らないサウンドが素晴らしいですね。
19:Young Americans /ヤング・アメリカンズ(1975年)
デヴィッド・ボウイはこの曲からソウルミュージックに切り換えました(これより前はグラムロックがメイン)。
そのため賛否両論に晒されたものの、この時期にもデヴィッド・ボウイのベストソングとして挙げたくなる曲はたくさんあります。
1970年代のアメリカならではの「なんとなく息苦しい感じ」が表現されたような、穏やかに心を揺らしてくる楽曲。
20:Modern Love/モダン・ラブ(1983)
アルバム「レッツ・ダンス」の1曲目。
作詞作曲はデヴィッド・ボウイ。そこに天才プロデューサーであるナイル・ロジャースの手が加わり、さらに素晴らしいモダン・サウンドに。
デヴィッド・ボウイ自身も感じていたであろう70年代のモヤモヤを笑い飛ばすような、80年代ポップソング。
ギターイントロも素敵。
レッツ・ダンスが有名なベストアーティスト「デヴィッド・ボウイ」の逸話
デヴィッド・ボウイは2016年1月、膵臓ガンにより69歳で亡くなっています。
デヴィッド・ボウイのライブや、アルバム9枚に協力してきたマイク・ガーソンは以下のように語っています。
「デヴィッド・ボウイは自分の死期と、そのときのシチュエーションを知っていた」
デヴィッド・ボウイは1975~1980年頃に、ある霊能者のもとに足を運びました。
そのとき、霊能者は「死期・亡くなり方」を告げました。
マイクは「おかしな霊能者は多く存在するが、この霊能者は本物だった」と語っています。
「デヴィッド・ボウイは自分の死期を全く疑わなかった。彼は受け入れて、それに沿って今後のプランを作りました。30~40年に渡る人生プランを作ったわけです」とも。
まとめ
「レッツ・ダンス」などをはじめとする、デヴィッド・ボウイのベストソングを20曲紹介しました。これらの曲を実際に聴いてみると、彼が「実に様々な雰囲気の音楽を作ってきた」と分かります。
また、「霊能者に告げられて自分の死期を知り、それを完全に信じ、その通りに亡くなった」というのも、いかにも彼らしいですね。