ヴィジュアル系バンドには必要不可欠?衣装や楽曲に影響するコンセプトを明確に決めよう

派手なメイクや煌びやかな衣装が売りでもあるヴィジュアル系。どんなコンセプトを基に活動していくのかはバンドのカラーや個性を打ち出す事に繋がり、それがハッキリしているとお客さんにインパクトを与えられるとも言えます。それと同時に悩みの種になってしまう可能性も。ここではコンセプトに解説したいと思います。

目次

コンセプトの重要性

沢山のヴィジュアル系バンドの中で注目を集める為、視覚的な部分である衣装やメイク、個性ある楽曲などがありますが、基本的にバンドのコンセプトを基に考えられている事が多いです。
コンセプトは、簡単に言うとバンド全体のテーマとも言えます。
楽曲を通してバンドが体現したい世界観であったり、伝えたい言葉だったりを掲げたコンセプトの中で表現していくのはビジュアル系の特徴の一つです。
このコンセプトが視覚的な部分での表現に重きを置くのか、内面的な部分に重きをおくのかで長く活動していく上で難易度は格段に変わってきます。
衣装やメイク、バンド名にまでコンセプトを大きく打ち出している場合、最初のインパクトとしては非常に好評を得られる事が多いと思います。
しかし、長年バンドを継続させていくとどこかで煮詰まってしまう場合も。結果的にコンセプトのせいで次のステップへと進めなくなってしまう結果も有り得ます。
特にヴィジュアル系では衣装などは早いサイクルで変えるのが当たり前なので、あまりガチガチなコンセプトは自分の首を締めるパターンも…。
コンセプトに縛られて、バンドとしての表現の幅が制限されてしまうのでは本末転倒です。
どのようなバンドにも「音楽性の変化」と言う時が訪れてファンの入れ替えが発生する事は珍しくありません。
初期の音楽性や見た目などを好きになったファンは、曲調の変化や歌詞の内容などに対して非常に敏感です。
但し、バンド側としては「音楽性の変化」はマンネリした活動を打破する方法であり、経験を重ね吸収した結果生まれた広がりでもあるので、自分達がどんな音楽性で、どんな視覚的傾向を求めるのか明確に決めておくべきでしょう。

コンセプトを全面に押し出し成功したバンド達

コンセプトがバンドに及ぼす影響はご理解いただけたと思いますが、難解であるにも関わらずコンセプトを全面に押し出しながらも成功したバンド達がいるのも事実です。
そんなコンセプトバンドの代表例を紹介しましょう。

「DIR EN GREY」

もはや知らない人はいないと思いますが、現在活躍しているバンドにも多大な影響を与えた唯一無二のバンド。独自の圧倒的世界観で「痛み」をコンセプトとし、メタル要素やオリエンタル要素などを用いてラウドなサウンドを表現しています。ファン層も非常にコアで海外での精力的な活動によりヴィジュアル系以外でも人気を博しています。

「己龍」

「和製ホラー」と「痛絶ノスタルジック」がコンセプトのバンド。楽曲に和風な世界観を出しており琴や和笛・読経などを組み込んだりしています。和風ながらもメタルサウンドにのせた楽曲、おどろおどろしさや痛みを生々しく歌い上げ表現するボーカルも特徴的。衣装は和装をベースに着物をアレンジしている事が多く華やかさのあるバンドです。

「R指定」

インディーズながら中高生を中心に高い人気を博している2010年代を代表するヴィジュアル系バンドの1つです。
コンセプトは「アイアムメンヘラ」。リストカットや共依存などネガティヴで退廃的なコンセプトですが、メッセージはストレートであり思春期に悩む中高生達を虜にしています。

終わりに

コンセプトはバンドの名刺にも成り得る大切なものです。
これから先、長くバンドを続けるにあたってバンドを含め自分が納得出来るコンセプトを掲げ始めてみてはいかがでしょうか?

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