またデモ音源返事なし??事務所が欲しいと思う作曲家とはどんな人材か【その1】

プロの作曲家への登竜門として最もポピュラーなのが事務所へのデモ音源送り、オーディション、コンペ。
しかし不合格でもどこが悪いか教えてくれないのが普通で、そんな中合格できるように奮闘するのはまさに雲をつかむような話。多くの人が悩まれると思います。
本記事はそんな人たちの手助けとなること間違いなし!是非最後まで読んでみてください。

目次

1 年齢は関係ないが関係ある

「僕もう30なんだけど、やっぱり作曲家への夢を諦められなくて……」
「一度サラリーマンやったけどミュージシャンを志した子供の頃の思い出が忘れられない!」

そんな話は往往にしてよく聞きます。
そういう”若くない新人”達が最も気にすることの一つ、それが年齢によるハードルはあるのか?という疑問だと思います。

結論から言えば、いい曲さえ作れれば年齢が高かろうと通ります。
作曲家の世界は側から見ていれば華やかに見えるかもしれませんが裏方業務です。容姿や顔やファンサービスで商売しているわけではありません。
コンペではベテランの作った曲が落ちて20代の新人が作った曲が通るなんていうことは文字通り日常茶飯事ですし、アスリートのように体力や肉体が大きく作品クオリティに直結するわけでもないですから始めるのに遅いなんて事は一切ないです。

ただし、事務所所属をかけたデモ音源オーディションでは事務所側はその人の可能性を見ています。
当然ですよね、現場経験がない人で最初からプロ水準の曲をかける人なんてごくごく稀に現れる天才を除けば滅多に現れるもんではないです。なのでどの事務所も基本的には「伸び代がある人材」を欲しています。
そういった面で年齢による負のイメージを与える事はあります。

例えばサラリーマンを15年間やってきた作曲が趣味の30代の方の応募が音楽専門学校の学生さんクオリティさえ満たせていなければ事務所はどう考えるでしょうか?
「15年も社会人やってきて、きっと30数年間沢山音楽を聞いて、沢山曲を作ってきたのに何故作品のクオリティや細部にこだわる事の重要性について知る”タイミング”が今までなかったのか」
そう思うでしょう。
作曲家に期待される伸び代=音楽を作るセンスです。センスとは”元々持っているものをどれだけ磨けるか”が勝負です。
15年間サラリーマンとか、そういうのは関係ないです。サラリーマンだろうが学生だろうがプロのミュージシャンだろうがセンスは磨けます。
そしてそのセンスを磨くことの重要性について知るタイミングを15年間見つけられなかったというのは、音楽を注意深く聞く能力に欠けているとも取れ、それ即ち伸び代がないと判断される可能性が高いです。

もし30代以上で新人作家としてデビューを狙う人がいましたら、自分のセンスが最低でも音楽専門学校の学生さんと同水準か、検索してそういう人たちがネットに上げている作品と自分の作品とを客観的に比べて見ては如何でしょうか?

2 クオリティよりもセンス重視で見られている

次に事務所側が何を見ているのかという話をさせていただきます。
先ほどの話と被りますが事務所は伸び代を見ているので最初から圧倒的に高いクオリティ、売られているCDと同じような水準で作れる作曲家を求めてはいません。
それよりもある程度水準は低くても、その人にしか作れないものや自分のセンスとは何かというのがわかっている人の方が伸び代を感じるので採用される傾向にあると言えます。
少なくともクオリティがプロ水準なだけで個性がない作曲家よりは確実に採用されやすいです。

だってそれは少し考えれば当たり前の話です。
例えばドラ●エ風バトル曲とか、ディ●ニー風パレード曲とか、80年代風ディスコとか、有名DJ〜風ダブステップとか、60年代アイドル風とか、古典派クラシック曲風とか。
既に確立されているスタイルのそれっぽいものを高いクオリティで作れる、これはプロにとって当たり前の基礎技術です。

わかりやすく例を挙げるならそれは、プロのサッカー選手になりたい!とオーディションを受けにきた選手が「あなたの強みを教えてください」と言われて「リフティング100回できます!」と答えているようなものです。
確かに一般人からすればリフティングは10回できればすごい方で、100回もできるなんてとんでもない話です。私はスポーツ苦手なので4回くらいしかできません。
しかしプロのJリーガーにとって100回リフティングできるのはきっと当たり前で、彼らはそのリフティング力を使ってどう戦うのかを考えるはずです。
ですからこの例えで言えばリフティングは50回しか出来なくても、リフティング力を活かした自分だけのプレーができる方が採用されると言えます。

知っている音楽をある程度のクオリティで作れる人は当たり前で、そういうことができる人は既にその事務所にいます。
最悪なのはその事務所に既にいる作家さん風の曲を送ってくる方。風で本家は超えられないのは当たり前なのできっと採用されないでしょう。
ですからもしあなたがデモ音源を送る時、〜風の曲を応募しているならきっとそれが敗因です。
〜風を送るならもう風でなはくそれそのものを作れればそれは一周回って個性でありセンスなのでそれを目指してください。リフティングなら100回じゃなくて1万回できるならそれはセンスですよね。
それが出来ないなら”そこそこクオリティの高い何か”より”クオリティは荒削りだが自分のセンスが光っているもの”を目指してみては如何でしょうか?

まとめ:

いかがでしたか?少しは参考になったでしょうか?
デモ音源は必ず見ている人がいます。自分視点だけでなく見てくれる人がどう思うか、どういう人材なら採用を出したいのかを中心に楽曲制作に活かしてみると採用への糸口が見えてくるかもしれませんね。
まだまだお話ししたいことありますのでそれは【その2】でお話ししますね!

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