喉の調子って、日によって異なりませんか?カラオケに行くと、「よく声が出る絶好調の日」と「声が出ない不調の日」がありますよね。日によってコンディションが異なることは、よくあることです。でも、声優やボーカリストなど、声を仕事にしている人達はどうやって喉のコンディションをベストな状態に保つようにしているのでしょうか?
プロが実践している喉のケア方法についてご紹介します。
目次
目次
1.喉のケア方法
①健康維持
何に関しても、やはり健康が一番大切です。特に注意して頂きたいのは、風邪です。プロにとって喉の風邪は大敵です。
風邪をひかないためには、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠が重要です。
②睡眠をしっかりとる
①の健康維持と重複しますが、睡眠をしっかりとることはとても重要です。睡眠中は喉を休めることが出来ます。十分な睡眠をとることは、喉の休息になるのです。
③喉の乾燥を防ぐ
喉は潤った状態でいることがベストです。その為にも、発生前や発声中は水分を十分取るようにして、喉を潤すように心がけましょう。飲み物の温度は冷たい物よりも常温が適しています。また、スポーツドリンクなど身体への吸収が早い物を飲むことをお勧めします。ウーロン茶は、喉の油分を洗い流してしまい、滑りを悪くしてしまう可能性があるので、避けた方が良いでしょう。
④マスクの着用
マスクは、喉を守るためにはとても有効です。冷たい空気や細菌の侵入から喉を守ることが出来ます。また、喉の乾燥を防ぐことも出来ます。
大きすぎて隙間が空いてしまうマスクを着用しても効果は期待できません。着用するマスクは自分の顔のサイズに合ったものを選ぶことが重要です。
睡眠時に濡れマスクを着用すると、睡眠中の喉の乾燥やウイルスなどの菌の繁殖を抑制することができ、炎症を防ぐ環境作りに有効です。
⑤食塩水でうがいをする
喉の調子が良くない時や風邪の疑いがある時には、食塩水でうがいをしましょう。
塩の濃度は1%程度、ちょっとしょっぱいと感じるくらいが良いので、100ccのぬるま湯にひとつまみ程度の食塩を入れましょう。
うがいをする時には、上を向いて喉の奥まで食塩水が届くようにしましょう。
食塩水うがいは、習慣にすることで風邪の予防にも効果的です。
⑥できるだけ咳をしない
咳は、特に声帯に負担がかかります。出来るだけ我慢をするのが好ましいのですが、どうしても咳が止まらないような時には病院受診をして咳止めなどの薬を処方してもらいましょう。
2.喉のケア方法~ストレッチ編
運動選手が運動をする前に、必ずストレッチやウォーミングアップを行うのと同様に、歌う前には喉の筋肉を温めたりストレッチをすると効果的です。
首回りの筋肉のストレッチ
①首をゆっくりと左に倒して、気持ちいいと感じるところで10秒停止して、ゆっくりと元に戻します
②右、前、後も同様に行います。
③首を回します。左右共に30秒かけて、ゆっくり回します。
表情筋のストレッチ
①口を大きく開けて、あ・い・う・え・おの口に開きます。顔の筋肉を伸ばしていることを意識して行います。
3.喉のケア方法~食べ物編
おすすめの食べ物
●紅茶、緑茶、レモネード・・・カテキンの多いお茶や温かいレモネードは、殺菌作用や喉の保湿効果が出来ます。
●はちみつ・・・はちみつにも殺菌作用があり、お料理に使うことも出来ます。はちみつの中でもマヌカハニーには強い殺菌効果があるため、より高い効果が期待できます。
●大根・・・大根には消炎作用があります。
大根をサイコロ型に切り、はちみつ漬けにすれば大根のはちみつ漬けの出来上がりです。日常的に摂取することをおすすめします。
避けたい食べ物
●乳製品、チョコレート・・・アイスクリームや牛乳、ヨーグルトなどの乳製品とチョコレートには、喉に膜を作る作業があるため、発声しづらくなります。
●塩分・・・塩分摂取が多いと、人間の体は体内の塩分濃度を薄くするために、水分を集めます。すると喉が渇いてしまい、喉によくありません。特に、発生前はなるべく塩分を控えるようにしましょう。
●カフェイン・・・カフェインには利尿作用があるので、体内の水分を外に出す作用があります。そのため、喉がかわいてしまうので、カフェインが多く含まれる飲み物は避けましょう。
その他の喉のケア方法
①休息
長時間、声を出し続けることは、喉によくありません。声帯の休息時間を作りましょう。
②大声を出さない
大きな声を出すことは、喉に負担がかかります。大声を張り上げたり、シャウトしたりすることは避けましょう。
③肺活量を増やす
肺活量と喉には大きな関係があります。肺活量が多いと、喉への負担をかけずに大きな声を出すことが出来ます。喉への負担を出来るだけ少なくするためにも、肺活量を上げるトレーニングをすると良いでしょう。
そこで、簡単に出来る肺活量を上げるトレーニング法をご紹介します。
1.足踏みをしながら、息を限界まで胸に吸い込みます
2.足踏みを止めずに、そのまま息を10秒止めます。
3.足踏みをしながら、10秒かけて息を全て吐き切ります。
1~3を10セット行いましょう。
まとめ
プロの声優さんやボーカリストが実際に行っている喉のケア方法をご紹介しました。
普段、あまり喉のことを考えないで声を出していませんでしたか?鍛えるところは鍛え、ケアするところは習慣化することで自然と喉をいたわることができます。
是非、実践してみてください。
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