映画「のだめカンタービレ 最終楽章 」前編 後編 【あらすじ】見どころ

オーケストラの指揮者、ピアノ、ヴァイオリンの音楽の良さや、奏者たちの苦悩を伝える『のだめカンタービレ 最終楽章 前編・後編』です。ドラマ版から映画になっても、のだめのポップで楽しいピアノや、頑固で熱心な千秋の指揮は変わらない!そして、さらに腕を上げていく二人の物語と関係性も語りつつ、「最高の演奏」とは何かを教えてくれる作品…オーケストラの音色と、のだめたちの掛け合いに笑いながら見れる映画のあらすじと見どころ・感想を紹介しましょう。

『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』のあらすじ

野田恵(のだめ)はパリに留学しており、恋人の千秋はオーケストラの常任指揮者としてパリでのデビューを控えていました。

千秋の「マルレ・オケ」は多くの人数が辞めたばかりで急ごしらえの演奏者で成り立つ「ボレロ」は観客から大不評…千秋はコンマス(コンサートマスター)のせいで人が辞めたと思っていましたが、熱心なコンマスと旧態依然を好む団員が対立していたのだと知ります。コンマスの熱意は千秋と似たものがあり、人員補充のためのオーディションを行った際に意気投合。

オーディションにはのだめと同級生でオーボエ奏者の黒木も参加し、合格するのです。新たなマルレ・オケの演奏は大好評!9月から新たにチャイコフスキーの序曲「1812年」を練習し始め、コンマスと共に団員へ厳しい指導を飛ばすのです。

そうして迎えたコンサートでは「1812年」と千秋の弾き振りの曲が大盛況に終わるのです。一方、のだめは鍼灸試験の「トルコ行進曲」をクリアして順調かと思いきや、ピアノ奏者のルイが千秋のオーケストラにてチェレスタを演奏するのを見てモヤモヤ…指揮者として功績を収める姿に焦りを感じ、千秋が勉強の時間を大切にしたいと言うので引越すのをキッカケに距離を置くことになります。

『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』の見どころ

曲の紹介千秋がマルレ・オケで「ボレロ」の指揮する中、元団員達の実力が不安定なのがよく伝わる演奏に…

繰り返される音が特徴となる曲なのですが、個々の独奏パートがあることで各々の力量が伝わってしまうために観客は不満を覚えるのでした。そこからの、9月に行ったチャイコフスキーの序曲「1812年」では素晴らしい演奏になったのが印象的!練習時に千秋が1パートずつ、繰り返し細かな指示を飛ばして厳しく務めたおかげで、完成した「1812年」は拍手喝さいとなったのです。

局長は平和への祈りに対する和やかさから始まって、低音楽器が不穏さを表す中盤。ラストには穏やかさとリズムの良さもありつつ、音の階段を繰り返してからの行進曲で締めるオーケストラの良さが伝わった曲となりました。

のだめの課題曲も彼女らしいポップで楽しいピアノが何曲もありましたが、後編で紹介していきましょう。

『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』のあらすじ

日本では千秋が有名になったことで、同期の峰たちも盛り上がっていました。

峰は恋人の清良のためにも真澄と共にパリへ。カントナ国際コンクールのヴァイオリン部門のファイナルに出場する清良の演奏を峰は見ることができたのです。

一緒にいたのだめはピアノ部門の演奏も見ることにし、そこでラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」を聞いて、この曲で千秋とコンチェルトをしたいと思うのでした。千秋はその話を聞いて、「ピアノ協奏曲ト長調」はルイと共にオーケストラで演奏する曲だと言い出せず…のだめが一人で浮かれる中、別な人からその話を聞いてショックを受けるのです。

それでも千秋の指揮するオーケストラを見に行ったのだめですが、曲の良さを見せつけられたことで自信を失い、スランプに陥りました。そこにシュトレーゼマンがやって来て話を聞き、「やってみたかったことをやってみないか?」と誘うのです。

のだめプラハに行ってシュトレーゼマンとショパンのピアノ協奏曲をオーケストラで発表…難局を弾きこなしたのだめは拍手喝さいを浴びるのでした。無名の新人とシュトレーゼマンの組み合わせはニュースになりましたが、「シュトレーゼマンとの演奏以上にピアノは弾けない」とのだめは感じ、学校も行かずに引き込まってしまうのです。

日は経ち、のだめは上の階の子が打楽器で演奏しているのを聞いて再びピアノを弾き、黒木が頼まれた子供の子守も代わりにし、幼稚園にてピアノを弾くのだめ…そこに千秋はやって来て、コンチェルトをやろうと無理やり連れて行くのです。

「2台のピアノのためのソナタ」を2人で弾き、千秋がのだめのリズムに合わせて弾き終わると、のだめは前のように明るさを取り戻していたのでした。

『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』の見どころ・曲の紹介

ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」では千秋の指揮とルイのピアノが素晴らしかった!千秋が安心してルイのピアノを見る目線も良いのですが、彼女の奏でるピアノはテンポの良さから力強いパートまでしっかり伝わってきましたね。

そんな良い演奏を見たら、のだめもそれはショックでしょう…しかし、のだめとシュトレーゼマンのベートーヴェン後期のソナタ「31番」はさらに上をいくものとも言えたでしょう。

難しいピアノの圧倒的なフーガ、嘆きと慰めの輪唱はリズムが変化する様と共に聞き入ってしまう曲でしたね。弦楽器と管楽器とのオーケストラの良さを伝えてくれるシーンが満載だったと言えるでしょう。

他のシーンでは、千秋が課題曲に躓くのだめにマンツーマンで指導してくれたのが見どころだった後編!どういった感情で楽譜が作られていたのかという作者の経緯などを教えてくれて、ポップな感じで弾くのが得意なのだめがレベルアップしていくのが良かったです。

その後、のだめがスランプに陥った際に、作曲学科のヤドヴィと楽しく演奏し始めたシーンも印象的で、ヤドウィが集めた色々な種類の打楽器とのだめのピアノは新たな楽しさを伝えてくれましたね。

ラストの千秋とのだめの「2台のピアノのためのソナタ」は、音色を二つ合わせて弾き続けたり、掛け合いのようにする曲の良さを十分に伝えてくれました。

◎まとめ

のだめと千秋が恋人になるまでの過程はドラマで語られたり、ドラマ版の登場人物も多数出演することから、合わせて見れると楽しさ倍増!プロを目指す生徒たちの頑張りや、恋愛模様なども必見です。

音楽家が自由に楽しく演奏することについて考えさせられ、「最高の演奏とは?」という問いに答えをくれた映画でしたね。千秋とルイ、のだめとシュトレーゼマンのオーケストラは確かに「最高」だったのですが、その「最高」をさらに超えていこうとするのが音楽家の生き様…という答えは、どんな音楽家・ミュージシャンにも伝えてくれたと思います。