映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』あらすじ

ハチャメチャ&ロックな映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』は見ていて飽きない演出がたくさん!ドーピングにより喉を強化するロックスターと、声が小さすぎて聞こえないストリートミュージシャンの出会いから始まる物語…冒頭のロックなライブやラストの歌などの聞きどころ、ロックな感じが良く表れているカメラ・映像の使い方といった見どころも紹介していきましょう。まずは、あらすじをどうぞ!

1.あらすじ

静川真はロックスター歌手「シン」として人気を集め、今日もライブが大盛り上がり…と思いきや、吐血しながら歌っていたためライブ会場の外に避難します。シンはスタッフの坂口が止めるのも振り切ってやって来てたピザ屋のバイクを奪って走り出すのでした。フウカの前で転倒したシンでしたが、フウカは心配してそのまま病院に連れて行きます。
フウカはストリートミュージシャンとしてバンドを組んでいましたが、路上ライブでは「聞こえない!」と野次が飛び、バンドメンバーから一緒にやれないと言われたばかり…シンの様子を見に次の日、個人病院に赴くとシンは姿を消したこと、声帯の筋肉が強すぎて喉が裂けるという話を医師から聞くのでした。

フウカは一人で歌っているとシンが現れ、プロデューサーと名乗るのです。シンがメイクをしていなかったこともあり、シンがロック歌手とは思わずフウカは、自分の歌がどうだったか聞くと「心が燃えない不燃ごみだ!」と言い切られてショック。フウカは去ろうとしますがシンがしつこく追ってきたため、彼女の大切なギターが道路へ…車に引かれて粉々になったギターの前で感情を爆発させるのでした。翌朝、シンはギターを弁償するのです。

その頃、シンの会社の社長が「声帯ドーピングで作られた声」と記者にリークしたことで報道が飛び交い、チケットは高騰…シンは「ライブが口パクだ!」と批判を受けたこともあって、「口パクと分からないような歌い方すればいいだろ!」と躍起になっていました。フウカはニュースで「シンが次歌えば二度と声を出せなくなる」というニュースを見て、ようやくシンがあの有名なロックスターだと気付きます。フウカの元にシンがやって来て、彼がロックスターだとハシャぎますが、ライブに連れ出そうとする社長の追手に捕まりそうに…フウカは「シンが喉を治すには韓国に行って手術をするしかない!」と決意して2人は韓国の釜山へ。フウカは父が技術を教えに来た釜山爆竹工場に赴き、工場の者から歓迎を受けつつも身を隠すのです。

その間にシンが素の声でもアヴェ・マリアを上手に歌ったり、フウカと共に歌ったりという一面も見せるのでした。そうしてシンはフウカに「自分の代わりに歌って欲しい」と伝えますが、フウカは驚くばかり…そこに追手のヤクザがやって来て、工場にあった花火をシンが投げつつも逃げようとしますが失敗し、シンは火薬取締法とテロの疑いもかけられて収容。フウカは日本に戻ってシンの思いを汲み、「絶叫の歌姫」としてシンガーデビューを果たします。そうして彼女は韓国にいるシンに声が届くよう対馬でライブを始め、多くの観客と共に声を上げるのでした。

2.感想・見どころ

・最初のライブからのシーンがスゴイ!

シンのライブで始まる冒頭ですが、「人類滅亡の歓び」では生きてる意味を歌詞にしつつも、それを歌うシンの声がスゴイ!まさにロック歌手という歌を、見た目は白塗りのメイク、背中にはタトゥーなのも見どころですよ。ギターはヘッドバンドをしながら観客を沸かせ、点滅するライトと共にテンションが最高潮になったその時、シンは真っ赤な霧状の水を吐いて観客を染める!と思いきや、喉を壊したことで血を吐いていたのにビックリでした。ドーピングして無理やり歌ったせいで、のどが耐えられないという理由が後に明かされるのです。
この後、シンがバイクで走るシーンまでBGMにベース音が鳴り響くのも聞きどころですが、フウカと出会う際に消火栓が破裂した水が降り注ぐ映像も派手でしたね。シンがドーピングを打つサイケデリックな永続もあったりと、聞いてても見てても飽きないシーンが続いていくのです。

・シンのロックな心意気!

フウカが一人で路上ライブをするシーンも多いのですが、シンが聞きに行った際に少し離れた場所ででロックバンドが演奏しているのをうるさいと感じ、文句を言いに…もちろん、フウカは止めに入るのですがケンカとなって大騒ぎに!ルールに縛られないと言い切るロックバンドに対し「曲順は決めているじゃねぇか!」と言い放つシンがクール!ロック魂を感じさせるのです。

そして、フウカが歌う際には気持ちを大切にしたいと言うのに対し、シンは「気持ちはどうでもいい!」と言い切るシン。「ほんとの自分の声を見つけたい、やりたい音楽のテーマや詩が見つかったら、チャンスがあったら」といった、ミュージシャンならではの言葉を全て否定するシンは、フウカに対しても一切、妥協を示しなかったのです。そうしたストレートな気持ちを貫く姿もシンらしかったです。

ラストにかけてのシーンでは、工場から脱出する際に地上で爆発する花火もカラフルでキレイ!ロックなBGMが最高!シンが「テンション上げろー!」と言うのに対し、フウカは危険な行動に大きな声で怒るのでした。その後、警察に連行されるシンは「後は任せた」と言うようフウカにキスをする…思いが伝わったのか、フウカは叫べるようになるストーリーは「ロックの伝承」という心意気を感じさせました。

・壮絶なシンの過去に驚き…ロックスターが生まれた理由がスゴイ

シンがアヴェ・マリアを歌うシンは透き通るような声で、感動したフウカは涙を流していたワンシーン…ここでシンの回想になるのですが、幼い頃に妹とアヴェ・マリアをバスルームに隠れて歌っていたシンは、母親にうるさいと言われて小さな声で歌っていたのです。そんな幼いシンがストリートミュージシャンの歌を聞き、歌ってみろと促された際に「大きな声で歌わないと聞こえないよ!」と言われて段々と大きな声になっていくのに感動も覚えました。
一方で、家賃の滞納で追い詰められていた母親に「歌うな!」と怒鳴られた姿は心が痛みましたね。その後は更に驚きのシーンがつながり、なんと母親は家で男を殺して「大きい声を出していいよ」と繰り返しシンに言う…フウカはイジメをキッカケに大きな声を出さなくなりましたが、シンは母親の事件をキッカケに大きな声を出すようになったのです。
ミュージシャンの過去には付きものの、壮絶さがよく伝わりました。

3.まとめ

シンの音量Maxの歌声から始まり、最後はフウカが大きな声でライブステージに立つというストーリーが良かったですね。何より、その間のツッコミどころ満載な演出は笑いの連続!歌だけでなく、そうした演出までロックな感じが伝わりました。シンの過去にも驚かされましたが、アヴェ・マリアのステキな歌声が一番印象的…エンドロールの演出も面白くて最後まで楽しませてくれました映画です。