【音楽映画 Ray】 盲目のミュージシャン レイチャールズの人生

【音楽映画 Ray】 盲目のミュージシャン レイチャールズの人生

レイ・チャールズ、そして大きな問題を抱えていた人生を描く映画『Ray/レイ』。レイの歌やピアノを弾く姿に感動を覚えつつ、彼の直面した苦労と悩みにも引き込まれる作品です。また、時代背景や周りの人物、ジェイミー・フォックス演じるレイの姿にも注目でしょう。

1.あらすじ

【音楽映画 Ray】 盲目のミュージシャン レイチャールズの人生

レイ・チャールズ・ロビンソンは子供の頃に盲目となって盲学校に通い、1948年にフロリダからシアトルへ行って音楽活動を始めます。大人になったレイはピアノと歌を武器にして「ナット・キング・コール(NAT KING COLE)」をマネるのが上手だったことから、ある店のマダムの目に留まるのでした。”マクソン・トリオ”としてグループを組んでツアーを始めましたが1日5ドルしかもらえず…マダムの家に住まわせてもらいつつも、彼女と寝るのを強制される日々を送ります。

ある日、スイング・タイムズ社のジャックからレコードを出したいと申し出があったため話に乗り、マダムには「騙されているんだ!」と悪態を付かれながらも店を後にします。レイは新たな仲間と共にツアーをスタートさせて、仲間からヘロインをもらったことをキッカケに常習することに…仲間とは良い関係を築けないまま、『ベイビー・レット・ミー・ホールド・ユア・ハンド(Baby Let Me Hold Your Hand)』曲を作ったのです。

【音楽映画 Ray】 盲目のミュージシャン レイチャールズの人生

1952年、ハーレムにてアトランティックレコードのアーメット・アーティガンが契約の申し出に来たため新たなスタートを切ることに。これまでカントリ調の他人の曲とは異なる、ノリの良いテンポの『メス・アラウンド(Mess Around )』を完成させました。その後、ゴスペルもブルースもやって来た彼はそれに自分なりのアレンジを加えて、『アイヴ・ガット・ア・ウーマン(I’ve Got A Woman)』を作り、店で歌えばその魅力から女性関係も増えていくのでした。

 

そんなレイがビーと結婚をし彼女は妊娠。10都市のツアーを経て順調かと思いきや、ビーにヘロインが見つかって止めるよう促されるのです。レイは了承せず、ツアーの最中には歌の担当のメアリー・アンと浮気も…レイは新たに3人の女性をコーラスとして勧誘して「レイレッツ」と呼んで共に曲を作りますが、彼女たちの存在を気に食わなかったメアリーはレイがコーラスのマージと関係を持つようになったのに嫌気がさし、グループを抜けるのでした。コーラスによる豊かな曲となった『ホワッド・アイ・セイ(What’d I Say)』も新たに作り上げ、ロスに引っ越したレイは2人の子供とビーと共に新居を祝います。

今度は独立系のアトランティック社からメジャーのABC社に移る話が持ちあがり、75%の利益とマスターテープの保有権を条件に移るのを決めるのです。1960年からは弦楽器演奏者やバックコーラスを数多く揃えて『我が心のジョージア(Georgia On My Mind)』を完成させますが、民衆からはオーケストラと合唱団による曲は大衆化したと言われるように…一方で、レイの元に警察が来てヘロインは重罪だと取り締まりまろうとしますが、ABCが買収して不起訴にさせるという事件もありつつ、連日行われる公演は満席でした。

しかし、ヘロインの問題も根強く、税関が取り締まりを行ったため他国への密輸を疑われてしまうことになったのをキッカケに、レイはヘロインを断つため更生施設に入って幻覚に苦しめられながらも更生に成功するのでした。その後は音楽活動を続けて生涯を全うします。

2.感想・見どころ

【音楽映画 Ray】 盲目のミュージシャン レイチャールズの人生

レイの曲の良さ!

序盤の「ナット・キング・コール」の歌をマネるレイは、テンポの良いピアノと魅力的な歌声を惜しみなく披露してくれる!その曲合わせて店に踊りに来た人たちも楽しそうにダンスを踊っていた姿が音楽の楽しさも伝えてくれていました。

『メス・アラウンド(Mess Around )』は、アップテンポのノリノリな曲に!叫ぶように「踊るよ!」と歌うレイの声がとても良く、最高だと褒められていたのが印象的ですね。カントリー調の聞かせる音楽から心から叫ぶように歌う姿も魅力的です。

『アイヴ・ガット・ア・ウーマン(I’ve Got A Woman)』でもゴスペルとの新しい可能性を見出したかと思いきや、髪のための歌であったことから「神への冒涜」とも言われて問題もしばしば…それでも店に集まった人は彼らに歌うことを望うのでした。

『ホワッド・アイ・セイ(What’d I Say)』は店でのライブの時間が余ったことをキッカケにレイが即興でピアノを弾いて歌い、チームはそれに合わせてあっという間に作り上げた1曲!その長い曲はA、B面に分けて発売するに至ったのです。若者には刺激の強い曲になると懸念もありましたが、夏休み中の規制も緩くなる時期に発表して逆に若者の間の流行にもなりました。

レイと女性関係

メアリーやコーラスの3人組と組むようになってからは、既に子供がいたレイは「あくまで家族が一番だ」と主張していましたね。そのせいか、「その気がないなら ただの遊びなら」という曲や、「なんてひどい男 もう私を愛していないなんて」と女性目線の歌詞も作るレイ…どの曲もゆったりとした音楽と共に語り掛けて歌うコーラスと、彼女たちに歌わす姿は訴えかけているようにも見えました。

コーラスの1人であるマージはレイとベッドを何度も共にしていく中でビーと別れて欲しいと望むように…レイはもちろん、受け入れませんがマージが妊娠していると知って責任も感じます。養育費や生活には困らせないと言ってもマージが望むのはお金ではなく…彼女は怒りもあらわにする中で『旅立てジャック(Hit The Road Jack)』の練習を始めるレイ。彼はその怒りを歌詞にぶつけろと言って「出てけジャック!」と歌わすシーンはとても印象的でした。

マージはその後、ドラッグにより早くに亡くなり、その知らせを聞いたレイは号泣…彼の周りの女性関係も大変だったと分かります。

3.まとめ

レイは母に強く育てられながらも盲目だったり、早くに弟を亡くしたりと心を強く持つのが困難だった…そのためヘロインや女性関係によって気を保ち、強く生きようとしつつも音楽の第一に生きてきた姿が『Ray/レイ』のストーリーで良く伝わってきました。1人のミュージシャンの人生を最初から最後までドラマチックに見せつつ、レイの作り出す音楽は人々を惹きつけて色々なドラマを織りなしていた映画だと言えるでしょう。

【音楽映画 Ray】 盲目のミュージシャン レイチャールズの人生

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こでぃも

映画と海外ドラマが好き! 最近は、Netflixオリジナルの海外ドラマ放送中のアニメ、CGアニメーションを楽しんでます。 映画(主に洋画)やインテリアの記事を中心にライティングしております!