映画『ザ・ビートルズの世界革命』ドキュメンタリー映像・歌で彼らを知る

映画『ザ・ビートルズの世界革命』ドキュメンタリー映像・歌で彼らを知る

ビートルズのデビューから解散までのストーリーをイギリスやアメリカ、社会の変化と共に紹介され、彼らを知る者のインタビューにより解説されていくドキュメンタリー。

当時のライブやインタビュー時の映像を多く扱う映画『ザ・ビートルズの世界革命』は、世界を変えた彼らを語っていくのです。それではあらすじと時代背景のエピソードを中心に紹介していきましょう。

1.あらすじ~ビートルズの始まりと終わり~

ビートルズの始まり

イギリスにてビートルズは『プリーズ・プリーズ・ミー(Please Please Me)』でデビュー。

ちょうどロック界のミュージシャンが消えていった時代であり、前向きで陽気なモダンな歌は当時にとって革新的だったことで新たな音楽を求めるオリジナル曲が流行り始めます。

そんなビートルズの子供時代ですが、3人はグラマースクールに入って11歳の時に試験に合格したことから高等学校への切符を手にします。労働階級の出身で孤独を感じて育った彼らは「ザ・クオリーメン(The Quarry Men)」というバンドを経て、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人組による「ザ・ビートルズ (The Beatles)」を組むことになるのです。

1950年代までは男の子は父親の仕事を継ぎ、女の子は母親の家事を学ぶというように親のように育つのが当たり前でしたが、ティーンエイジャーの変化が始まっていました。

個々が好きなように生き方を選ぶようになり、娯楽への消費も音楽に費やされるようになっていきます。

そうした影響もあってリバプールで有名になったビートルズですが、マージ・ビートル誌で紹介されて拍車がかかります。

雑誌だけでなくインタビューなどの主要なメディアによる取材に対して、大胆な態度をとることでも注目されていました。

それまではインタビュー者との間には主従関係のようなものがある中、ビートルズは喜劇のように話をし。彼らの日常のようなティーンエイジャーらしさあふれる姿は新鮮さもあったのです。

印象的なジョンのエピソードの1つにイギリス女王の元で行われたコンサートで彼は「席の安い人は拍手を、高い人は宝石を鳴らして」とジョークを言ったことがあり、周りの人を冷や冷やさせました。

1963年にビートルズが『抱きしめたい(”I Want To Hold Your Hand”)』を発表した際にはアメリカでも有名になっており、2ヶ月で100万枚の売上を果たすようになります。

そうした影響から映画『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』をレスター監督によりロック映画化されるのでした。この辺りから白黒だったテレビや写真などがカラーになることで文化にも大きな変化が起き、ポールは色々な歌や芸術、文化に触れて好奇心の向くままに過ごすのでした。

1965年頃のレコーディングは時間がかかり、作業者のよる機械的な仕事だったものがビートルズの『ラバー・ソウル(Rubber Soul)』の収録時から変わります。

歌い手もレコーディングに携わって芸術品を作り出すように時間をかけ、アルバムは芸術品として扱うことでポップ音楽に変化を与えたのです。同年、大英帝国勲章であるMBEを叙勲して順調ビートルズ…と思いきや、LSD(ドラッグ)の流行やポップカルチャーとカウンターカルチャーにより変わっていくことになるのでした。

ビートルズの解散へ…

LSD(ドラッグ)の流行により『トゥモロー・ネバー・ノウズ(Tomorrow Never Knows) 』ではこれまでに無い音楽を披露。サイケデリックな音楽で身を任せるような独創的な歌だと言われました。

一方で1966年のベトナム戦争が続く中、ビートルズが反戦的の意を示したことに対しアメリカ人から煙たがられることに…率直で正しいと思う意見に対し、10代の子に大きな影響を与えるので気を付けるべきだと避難されるのでした。

ビートルズは一度、活動停止を経て4人がそれぞれ野心を抱いてその期間を過ごしつつ、『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(Strawberry Fields Forever)』を完成させます。

速度を落とした曲調やプロモーション映像の変わった歩き方や不思議な雰囲気は人々を驚かせたのです。

『愛こそはすべて(All You Need Is Love)』は生中継で弦楽器と共にその場にいた者たちと口ずさむように歌う姿を披露。曲の紹介が注目を浴びる中、ビートルズはスピリチュアルなインド音楽に影響を受けます。インドに赴いた彼らは瞑想や哲学、魂(ソウル)について学ぶのでした。

首相の暗殺や暴動が相次ぐ中、『レボリューション」(Revolution)』を発表して「みんな世界を変えたい」という思いを伝えるようになるのです。しかし、ジョンは妻のオノ・ヨーコと共に反戦に対しての意見をメディアに伝え続けたことから、ビートルズの解散につながります。スタジオで衝突が起き、メンバー間には亀裂が発生して2年かけて崩壊するのでした。

2.感想・見どころ

どんな表情、リズムに乗って歌っているのかが分かるドキュメンタリー

ビートルズのファンの8割は女性であり、ライブでも彼女たちの歓声と歌で盛り上がっている映像が多数ありましたね。ジョンとポールのハーモニーが良く伝わってきたのも印象的で『シー・ラヴズ・ユー(She Loves You)』では、2人が1つのマイクに歌いかけている姿がありました。

そうした映像の一方で、映画の終盤でジョンが『平和を我等に(Give Peace a Chance)』を歌うのも印象的…高いメッセージ性を備えており、「言いたいことはこれだけ 平和にチャンスを」と多くの者と共にともに歌う姿はデビュー時と大きく変化したと言えるでしょう。

これは芸術性の高い歌から遠ざかっていき、メッセージを伝えるための心に残る曲を作るようになったということ…彼らの音楽の変遷も分かる映画です。

こんな描写も伝わってきた

王室と支配層、キリスト教の影響などがあったイギリスの模様も人々を通して伝えてくれるストーリー。

そのため「ビートルズによりイギリス人の流行が○○と変化していった」というつながりがよく分かりました。そうした内容も含めるとイギリス、アメリカの社会的変化を移すドキュメンタリーだとも言える作品ですね。

映像資料も多く扱い、当時の町並みはもちろん、そこを行き交う人の服装から買い物する様子なども良くわかりました。ビートルズが流行り始めると男性は髭を伸ばして彼らを模倣するという姿から、戦争によって荒廃したリバプールの映像から爆撃された建物、そこで立ち尽くす人たちといった模様も紹介されています。

3.まとめ

ビートルズは音楽だけでなく社会にも影響を与えてきたのだとインタビュワーが語り、映像で溶解する映画。歌う彼らの様子はとても楽しそうだったデビュー時、インタビューに気さくに答える姿、そして解散までに起きた戦争や事件…ドキュメンタリー映像を通してビートルズの偉大さを改めて知ることができます。

彼らの独創的な音楽は今でも人気な理由も良く伝わってくる印象深い映画だと言えるでしょう。

映画『ザ・ビートルズの世界革命』ドキュメンタリー映像・歌で彼らを知る