映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』あらすじ

伝説のソウル(魂)を持つミュージシャン、ジェームズ・ブラウンの伝記映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』は、JBの子供時代からの苦難、そして成功に至るまでの経緯から挫折などをストーリーにした作品!JBの魅力たっぷりの歌声や、キレのあるダンスをチャドウィック・ボーズマンが演じるのが見どころでしょう。ライブのシーンは臨場感があり、JBを取り巻く環境の変化もわかる今作のあらすじ・ネタバレ、感想や見どころを紹介しましょう。

1.あらすじ

ジェームスは子供の頃、父と母がケンカしてついには父と二人で暮らすことに…その生活も長くは続かず、ハニーおばさんの元に送られたジェームスは働きながら過ごし、時には子どもたちによるバトルロワイヤルをさせられることもありました。その中でも演奏をしているバンドを見るのが楽しみだったのです。

1949年、17歳になった彼はスーツを盗んで逮捕され、慰問でゴスペルを歌いに来たボビーと会ったことで人生が変わります。ボビーはジェームスの歌唱力を聞き、10年以上も牢獄に入れられるのは可哀そうだと思って母に頼んで家に引き取ってもらったのです。ジェームスは良い家に来られて「正直、スーツを盗んで良かった」と言うほどでした。
ボビーのゴスペルチームの一員となったジェームスですが、ある日「フェイマス・フレイムズ」とバンド名を付けて客を前にして「カルドニア(CALDONIA)」歌います。ピアノをアップテンポで弾いて盛り上げ、「カルドニア!」と叫ぶように歌うその姿は店で踊っている客を盛り上げるのには十分でした。

その後、レコードを作った「フェイマス・フレイムズ」の元にキング・レコード社が勧誘しに来たのです。「プリーズ・プリーズ・プリーズ Please, Please, Please」の収録時には、歌詞が「プリーズ」しか無いことで批判する者もいましたが人気になるまで時間はかかりませんでした。
しかし、レコード社はジェームスの価値はあっても「フェイマス・フレイムズ」のメンバーは不要と言って切ろうとします。ジェームスの願いもむなしく、残ったのはボビーのみ…それでも新たにメンバーを集めてライブ盤の収録を始めるのでした。1962年、劇場を抑えて観客と交互に叫び合って盛り上げ、大盛況の中で収録も終えるのです。

その3年後、ショーの宣伝をファンの若者に頼むことで興行師への支払いを無くしつつ、今以上の客を得ていくジェームス。一方で、バンドメンバーと共に厳しくリハーサルを進め、「ソウルを失ったか?」と時には詰問することも…メンバーの中には不満を抱くものもいました。
市長のためのライブの前日、キング牧師が撃たれたというニュースで公演が中止になりそうになります。しかし、「市長が中止すれば黒人はさらに怒るだろう」とジェームスは市長に言い、なんとかライブは開催。無事に終えるのでした。

順調だと思われたジェームスでしたが、色々な事業に手を出して脱税で追い詰められたことをキッカケにバンド仲間が彼の元を去ります。ボビーは残りましたが、1971年の公演を経て彼も愛想をつかすことになるのです。ホビーは「一人でもデビューできるかな?」とジェームスにこぼすと大否定され、「ジェームスは最初から一人だ」と言い放ったのでした。
その後、ジェームスは息子が車の事故で亡くなり、1988年にジョージア州にて銃を発砲しパトカーから逃げ続けた末に逮捕…それでも復活を遂げたジェームスはボビーを観客に呼び、ステージに立って彼の方を向いて歌うのでした。ボビーの目には涙が浮かびます…

2.感想・見どころ

・ジェームスの歌う姿とダンスがスゴイ!

時にはクリスマス服の赤い服でグルービーなダンスを踊りつつ「ワァオ!」と声を上げて盛り上げ、片足の開脚の姿勢で着地するというスピーディーな芸当に思わず「スゴイ!」と言ってしまうほどでしたね。
「女がいなきゃ生きたくない」とムーディーに歌う姿は魅力があり、子供たちと「黒人で誇らしい!」と一緒に歌う姿は包容力も感じさせる…歌手として場面の違いごとに色々な姿を見せてくれたと言えるでしょう。

・ライブシーンの見どころを紹介!

序盤のライブのシーンでは、「ローリング・ストーンズ」が自分らの代わりにトリを務めると知って「アイゴットザフィーリング(I Got The Feelin’)」を熱唱!白い服にリーゼントのような髪型をして、肩を震わせて歌いつつもバンドメンバーと共に常に踊り続けるのが印象的でしたね。常に動いているその足さばき、サックスの素早いソロなど最初から魅せてくれたジェームズ・ブラウン…映画が進むにつれ彼の生い立ちが明らかにされつつ、見どころあふれるライブシーンも続きますよ。

市長のためのライブでは、マスタード色の服にベストを着たジェームスが歌い踊る姿が…しかし、観客が次々とステージに上がって来たことで警官がそれを収めに来るのです。ジェームスは警官に「止めろ」といって、観客にも「お前らを信じてライブを決行したんだ」と言い、場を掌握する姿がクールでした。

後半の「Get Up(ゲット アップ」を歌っていくライブのシーンは衣装を変えて歌い、観客と共に盛り上がった!ライトの光による演出効果もステキで、ジェームスの長丁場となるワンシーンでしたが熱唱しつつもダンスを披露し続ける姿が魅力です。

3.まとめ

ジェームズ・ブラウンの子供の頃から晩年までを描いた映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』でしたが、紆余曲折もあったのだと感じさせましたね。苦難あってこそのミュージシャン、そしてそれを支える人…ヒューマンドラマも感じさせるストーリーでした。
特にボビーとの出会いで人生を変え、そんな彼に強く当たってしまったりもしつつ、最後には「お前が必要だ」とライブで歌って見せる様が一番、心に残りましたね。魅力あふれる歌やダンス、ライブのシーンと共に楽しめる作品です。